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シドニィシェルダン【作】, 天馬龍行, 紀泰隆【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アカデミー出版/
発売年月日 1993/10/10
JAN 9784900430235

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2026/09/05
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あらすじ 脳卒中で倒れ、身体の自由と話す能力を奪われたトップスターのトビー・テンプル。周囲の人間が潮が引くように去っていく中、献身的に彼を介護し、奇跡の回復へと導いたのはジル・キャッスルだった。トビーの絶大な信頼を勝ち得たジルは彼の妻となり、かつて自分を虐げた業界の権力者たちへ次々と冷酷な復讐を果たし、ハリウッドの実権を握っていく。しかし、ようやく手に入れたはずの揺るぎない幸福と栄華は、あまりにも残酷な形で瓦解する。トビーが偶然目にしてしまったのは、ジルがかつて這い上がるために出演を余儀なくされた過去のポルノフィルムだった。裏切られた怒りと狂気からトビーが企てた復讐、そして洋上のクルーザーで訪れるあまりにも凄惨で衝撃的な破滅劇。虚飾の街を舞台にした二人の人生の幕が、冷徹に下ろされる。 所感・深掘り 二人の孤独な生い立ちから出会い、絶頂の幸福、そして一瞬の亀裂から転がり落ちる破滅に至るまで、まるで長編映画を目の前で見届けているかのように情景が鮮明に脳裏へ焼きつき、30年という歳月を経てもなお色褪せない衝撃と哀しみを残す圧巻の完結編だった。 特に深く胸を抉られたのは、「過去の拭い去れない傷や秘密が、ようやく掴みかけた本物の幸福を一瞬で瓦解させてしまう」という運命の残酷さだ。ジルが生き延びるために犯した過去の過ちと、それを知って激しい憎悪に呑まれてしまったトビーの絶望。互いに誰よりも孤独を分かち合える唯一無二の存在であり、手を取り合って幸せになれるはずだった二人が、疑心暗鬼と復讐心によって最悪の悲劇へと突き進んでいく姿には、人間の業の深さと脆さが凝縮されている。 また、「どんなに富や権力を手に入れ、虚飾の仮面で過去を塗り固めても、内面の飢渇や業からは逃げ切れない」というラストの凄まじい余韻も心に重く突き刺さる。タイトルの『鏡の中の他人(A Stranger in the Mirror)』が示す通り、頂点に立ちながらも自分自身を見失い、愛する人すら傷つけ合って消え去っていった二人の人生。最初から最後まで隙のない筆致で人間の生々しい執念と孤独を描き切ったシェルダンの筆力に、ただただ圧倒されるばかりだった。 外側の名声や過去の執着に呑まれることなく、目の前の真実の信頼を見つめ続けること。 息もつかせぬストーリーテリングの魔力に没頭したい人はもちろん、人間の深淵に潜む孤独と愛憎のドラマを深く心に刻みつけたいすべての読者にとって、生涯忘れられない強烈な刻印を残す不朽の傑作サスペンスだ。

Posted by ブクログ

2016/09/07

結局、ここまで読んで振り返るとシェルダン作品は『真夜中は別の顔』をピークとしてそこから下っていったように思う。だが外国作家の作品を読むこと自体が初めてだった(ホームズ物の児童用リライト版は除いて)私にとってシドニー・シェルダンの作品は私に海外作品への門戸を開いてくれた。今の私の海...

結局、ここまで読んで振り返るとシェルダン作品は『真夜中は別の顔』をピークとしてそこから下っていったように思う。だが外国作家の作品を読むこと自体が初めてだった(ホームズ物の児童用リライト版は除いて)私にとってシドニー・シェルダンの作品は私に海外作品への門戸を開いてくれた。今の私の海外ミステリ好きの礎は間違いなくシェルダンによって築かれたと云えるだろう。 すでにこの世を去り、ほとんどの人が過去の作家と思っているだろうし、それは私も同じだ。今更彼の未読作品を読む気にはなれない。 しかし忘れ去られるには勿体無い作家だ。なぜなら彼の作品は面白いからだ。ドイルやルブラン、クイーンやカーが没後の今でも読まれるように彼の作品も後世に残してほしいものだ。 ありがとうシェルダン。合掌。

Posted by ブクログ

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