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サッチャー回顧録(下) ダウニング街の日々
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経/ |
発売年月日 | 1993/11/13 |
JAN | 9784532161170 |
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サッチャー回顧録(下)
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「鉄の女」とは意志の人というだけではない。反共・反社会主義の鉄の意志であることがよくわかる。 首相就任初期の鉄鋼労組・炭鉱労組との戦い。レーガンと組んでの対ソ戦略が最終的にソ連解体と東欧の解放をもたらした。 英国の対ECの基本スタンスはサッチャー路線が基底にあることも良くわかる。...
「鉄の女」とは意志の人というだけではない。反共・反社会主義の鉄の意志であることがよくわかる。 首相就任初期の鉄鋼労組・炭鉱労組との戦い。レーガンと組んでの対ソ戦略が最終的にソ連解体と東欧の解放をもたらした。 英国の対ECの基本スタンスはサッチャー路線が基底にあることも良くわかる。興味深いのはドイツの再統一は欧州の不安定化要因と考え、遅らせようと画策していたこと。 フォークランドや湾岸危機に際しては一貫して力による現状の変更に断固として戦う姿勢を貫く。 サッチャーが辞任に追い込まれた理由は人頭税ともいわれたコミュニティ・チャージのせいだと思っていたが、ECとの関係をめぐって外相や蔵相と対立したことが主要因のように思われる。閣僚に裏切られて辞任を決断するくだりは政治の闇を垣間見た気がする。 ただ、内閣改造などに際して更迭する閣僚に対する批判は容赦ない。少なくとも一度は能力を認めて閣僚に加えたメンバーに冷たすぎる。「弱々しかったり不明確な反対意見や議論を無視する傾向がある」性向は随所に感じられる それにしても英国を良くする事のみならず、世界を良くする為にはどうあるべきかを主張し続ける姿勢はすばらしい。今の日本にそのような政治家は皆無。 印象に残った言葉 「私は国際法を強く支持するが、無用に国連に頼ることは好まない。主権国家が自らのために行動する道徳的権威を持っていないことを意味するからだ。たとえ自衛のためであっても国連の承認なしに武力を行使してはならないというようなことにでもなれば、イギリスの利益だけでなく国際社会の正義と秩序を守ることは難しい。」 「もしわれわれがこれを見て見ぬふりをし、イラクに目的を達成させるような事態になれば、小国が再び安全を享受することは決してないでしょう。ジャングルの掟が法の秩序に取って代わるのです。」第27章 戸惑いは許されず
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鉄の女サッチャー自身による回顧録。当時のイギリスの状況、世界情勢が分かる。彼女の思考、決断の過程などが非常に興味深く読めた。 イギリスの労組の問題など知らないことも多く、周辺知識を身に付けてから再読したい。
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