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君を見上げて 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1993/10/25 |
JAN | 9784101018201 |
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
こんな恋愛もある。本…
こんな恋愛もある。本を読んだ後にたまたまドラマで観て、また感動できた。作者のわかりやすいストーリーが大好き。
文庫OFF
身長182cmの女性…
身長182cmの女性…女性としては少々高めですが。主人公(163cm)は中々その事に気後れを感じて恋・に素直になれないのですが、最後には人間らしい答えを見つけ出します。障害あってこそ恋愛は燃ゆるべきなのですね。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出会いも再会も、背格好もセンセーショナルな二人の男女。お互いが自分の身長を引け目に感じてはなから恋愛対象外だと言い合い、だからこそ肩ひじ張らずに素直になって普段なら口に出せない言葉も投げかけられる。でもまたすぐに周りの目を気にして、知らない間にこびりついた固定観念にとらわれ見えない線を飛び越えられずに意固地になってしまう。 可能性のない同士と決めつけることで諦観を孕んだ一種の安心感を抱きながらも、どんどんのめり込んで惹かれあう。今まで知ることのなかった慟哭のような感情の吐露を、その豊かさを、閉じられた金庫を開くことによって覗いてしまった章二。テリトリーを離れた地での体験が契機となり、抑えてきた他人への関心や逃げてきた関わりへの望みが膨らんでいく。 試す前から、努力する前から不可能なんてことはないのに勝手に自分で納得して、相手に迷惑をかけず自分が傷つかないように最初からあきらめることの虚しさ。労力は最小に抑えられているのに、なんだか途方もない徒労感を味わう。可能性が絶たれるのってそこで小さな世界が終わってしまうような悲しさがある。 読んでいて私も大いなる母に抱かれたいよ~となった。誰でも母性のようなものに包まれたい瞬間はある。継続的な甘えは危険だけど。そしてリバーサイドの主人とのやりとりが本当によかった。従来の価値観が変わっていくこと、二人の将来を肯定してくれる保証人。 生きていく上で身長とか体重とか、容姿とか肯定的な意味合いで本当にどうでもいい気がする。とはいっても私も身長が低くて実生活で物理的に困ることが多いし、もう少しタッパがあれば、すらっとして自分好みの美しい顔つきに少しでも近づければと節々で考えてしまうし、上野瞭の解説の通り自身の存在という大切なアイデンティティであって、見目や健康は生活する中で切り離すことも手放しで肯定することもできない極めて重要なものである。他人と対峙するときも、一目見て瞬間で自身の物差しで不躾にもジャッジをする。目に見える情報がある一定の基準で比較しやすいからと勝手にそれで人を判断してしまう。いくら数値化されたり垢抜けといった類の平均的な美醜の基準があったりしたとしても、それは単なる記号の一つでしかなく全くといっていいほどの一方的な偏見である。質量的な話でいえば小柄な人と大柄な人が天秤に乗ったら、自然と一方が軽く一方が重いため釣り合わなくなるのは当然のことだから、釣り合わないという自明の理に卑屈になることはない。みんなどこかしら違っていて不均等で、均等に釣り合うことはむしろない。互いに相手を思いやったり、受け入れたり迷惑をかけあったりすることで馴染んでいき互いに感じる差を均したり、そういった凸凹や障害などを違う視点としてあるがままでいられるよう打破したり。対等であったりなかったり、そのときどきで様々な位置にある状態の二人を内外からアップデートしていく。 "「どっちへ行こう?」「あっちの空の方が、少し明るくない?」"、こんなふうに見えない明日を明るく思える方向へ少しずつ確かめながら目の前を進んでいきたい。
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