かれえだ 吉田遠志・動物絵本シリーズ17

吉田遠志【絵・文】

• 販売会社／発売会社: 福武書店
• 発売年月日: 1993/12/10
• JAN: 9784828850412

商品レビュー

2022/11/02

うん！良い作品です！

後記
ぞうについては、いろいろと不思議な話があります。しかし、残された記録はその一部にすぎず、その前後のことはわかっていません。
『かれえだ』に出てくるゾウのお葬式は、実際の記録から思いついて描いた、物語です。
ゾウが骨を500〜600メートル移動させたという話も、骨の上にかれえだや、かれくさをのせたという話も実際にあるのです。
こんな話もあります。ゾウのこどもがライオンのこどもにころされたとき、ゾウの母親はそのライオンを殺して自分のこどもの死体のわきにならべておいたというのです。また、マレー半島にはじめて鉄道がひかれたころ、そこで遊んでいたゾウのこどもが汽車にひかれて死んだのですが、その翌日、母親のゾウが汽車に正面からぶつかって死んだというのです。どうしてこのようなことをするのか、人間にはとてもわかりません。
ぞうは、それぞれ違う考えをもっているようですが、仲間や、自分の子どもに対しては、とりわけ深い愛情をもっている動物であると思います。