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大名廃絶録 文春文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1993/05/08 |
JAN | 9784167282165 |


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大名廃絶録
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
巻末に江戸時代初期か…
巻末に江戸時代初期から幕末までの大名を把握するための資料が付いています。その方面の調査には役に立つのでは。
文庫OFF
江戸幕府がいかにして大名家を潰したのか、初期から中期、つまり綱吉までの家を使って語っている本。ある意味勝者の傲慢が露骨に出ているためか、土井利勝が悪人に見えたのは新鮮だった。その意味からも、大名廃絶という重大な仕事に関わった彼の有能さが見て取れる。
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江戸時代260余年の間に改易・削封された大名の数は240家にものぼる。 そのりゆうは世嗣断絶・幕法違反・乱心などさまざま。 本書では御家滅亡の憂き目にあった代表的な12家の大名をあつかっている。 内容は割と硬派で、取り潰しに至るまでの原因と経過を細かく分析している。 本書で取り上...
江戸時代260余年の間に改易・削封された大名の数は240家にものぼる。 そのりゆうは世嗣断絶・幕法違反・乱心などさまざま。 本書では御家滅亡の憂き目にあった代表的な12家の大名をあつかっている。 内容は割と硬派で、取り潰しに至るまでの原因と経過を細かく分析している。 本書で取り上げた十二家は取り潰しの理由も様々。 藩主自身の個性や藩の重臣の不手際、そもそも藩主と重臣との不和による内乱などなど。 特に面白かったのが、会津藩主加藤明成のエピソード。 若くて藩主の座についた明成。 家老とそりが合わず家中でいがみ合いが続く。 家老は普段から明成をバカ殿と蔑んでいたから、遂に城に向けての発砲を置き土産に他国へ退去。 「武士の面目にかかわる!』と怒ったのがこの若い君主。 高野山に逃げ込んでいた家老一家をひきずりだして 処刑するという話。 戦国の気風が残っているエピソードだけに凄まじかった。 特にこの家老が処刑されるシーンは印象に残った。 当日の斬首役は、堀川嘉兵衛。 本来であれば、家老に顔をあげて物を言う事さえ出来ぬ軽輩。 この男が処刑される家老の顔色が尋常ではないのを見て、刀を抜いてその目先へ突きつける。 「只今が最後ぞ、頸が曲がっておるのは見苦しい。しゃんとせい」 家老は思わずカッとなって 「推参なり、下郎、言葉が過ぐるぞ」と嘉兵衛の方を顧みようとしたところ、すかさず一刀打ち下ろして頸をはねた。 後になって同僚から家老に対してなぜ無礼な態度をとったのか?と聞かれて答えたのが、 「罪人の面色ただならず、死後の害心を現している時は、その憤りを一瞬他に転ぜしめてから斬るのがよいのだ」 と、言ったというのだからスゴイ。。。。 首切り役にもいろんなノウハウがあるのだと、感心しました。
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