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ナボコフのドン・キホーテ講義
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ナボコフのドン・キホーテ講義

ウラジーミルナボコフ【著】, 行方昭夫, 河島弘美【訳】

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ナボコフのドン・キホーテ講義

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社/
発売年月日 1992/06/30
JAN 9784794960795

ナボコフのドン・キホーテ講義

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商品レビュー

4

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2023/04/11

ナボコフってこんな辛辣なんだ笑 『ドン・キホーテ』の残酷性と滑稽味に比重を置いた批評には共感しかない。 個人的にはシュルレアリスム運動と連関させた批評なんかもどこかで読みたい。 ダリとかブニュエルとか大好きだし。

Posted by ブクログ

2013/04/08

ナボコフによるセルバンテス作『ドン・キホーテ』の講義である。二部に分かれ、第一部は講義録。第二部はナボコフ自身の要約を配した批評にあてられている。いかにもナボコフらしい辛辣な口調で、この作品の価値が必要以上に高められていることに対する批判を行っている。その一つが、この作品に溢れる...

ナボコフによるセルバンテス作『ドン・キホーテ』の講義である。二部に分かれ、第一部は講義録。第二部はナボコフ自身の要約を配した批評にあてられている。いかにもナボコフらしい辛辣な口調で、この作品の価値が必要以上に高められていることに対する批判を行っている。その一つが、この作品に溢れる、正気を無くした老人に対する無慈悲な暴力や辱めの存在である。現代の学校におけるいじめを例に取り、セルバンテスの時代にはそれが当たり前だったにせよ、それをそのままにした上で評価するのはおかしいという非難はうなづける。また、中にはすぐれた箇所も見出せるが、構成は行き当たりばったりで散漫、作品の価値というより、この独創的な主人公を創出した点こそを評価するべきだとする。要約本や児童向けに書かれたものは別として、本編を最後まで読み通した読者は少ないと思われる『ドン・キホーテ』だが、さすがはナボコフ、つまらないところは省略しているが、大事と思われるところは原文を引きながら、その良さを客観的に評価している。まだ読んだことのない読者が手引きにするに相応しい一書である。矢吹申彦のカバー絵が秀逸。

Posted by ブクログ

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