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売国奴の持参金 角川文庫
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売国奴の持参金 角川文庫

フレデリックフォーサイス【著】, 篠原慎【訳】

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売国奴の持参金 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1993/01/10
JAN 9784042537144

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冷戦中、米ソのスパイ合戦。そこで活躍したマクレディの過去を描くマクレディ・シリーズ第2弾。 淡々と進むが用意周到に張り巡らされた罠は読者の視線を逸らし核心からわずかにズレた「嘘ではない」真実を見せつける。 以下には重要なネタバレがあるのでご注意されたし。 つまり、ジョー・ロスが二重スパイだったということか。 最後の1pでのどんでん返し、明示されてはいないが、まさにこれぞしてやられた、ということである。

Posted by ブクログ

2023/09/08

マクレディ四部作(といっても原書では一冊の本なのだが)の第二部。意に沿わない人事異動への異議によって開かれた聴聞会で回想式に語られるのは第一部 「騙し屋」 と同じ。今回は敵の放った"トロイの木馬"による偽情報を、どうマクレディが暴いていくかが見所。 英国の招...

マクレディ四部作(といっても原書では一冊の本なのだが)の第二部。意に沿わない人事異動への異議によって開かれた聴聞会で回想式に語られるのは第一部 「騙し屋」 と同じ。今回は敵の放った"トロイの木馬"による偽情報を、どうマクレディが暴いていくかが見所。 英国の招待によって軍事演習を視察に訪問中の将校団の一員だったオルローフが、アメリカへの亡命を希望する。これによって騒動は始まる。当然CIAは何か裏があるのではないかと疑い、慎重に尋問を進める。しかしオルローフの証言は徐々にCIA長官の信頼を勝ち取っていく。それに対してマクレディはオルローフへの疑いの目を捨てようとしない。彼はソ連KGB内部に運営する"資産"を切り札として持っていたのだ。 亡命希望のスパイの価値は持ってきた情報すなわち"花嫁の持参金"によって決まる。しかしそこには敵の仕掛けた罠があるかも知れない。オフローフは本物か?偽物か?彼の真の狙いは何なのか?騙し騙されの諜報の世界でおのれを信じ、果敢な作戦でオフローフとの一騎打ちに挑むマクレディ。緊迫感が読者をとらえて放さない。

Posted by ブクログ

2022/07/12

「フレデリック・フォーサイス」の『売国奴の持参金(THE DECEIVER "The Price of the Bride")』を読みました。 「フレデリック・フォーサイス」の作品を読むのは『囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉』以来なので...

「フレデリック・フォーサイス」の『売国奴の持参金(THE DECEIVER "The Price of the Bride")』を読みました。 「フレデリック・フォーサイス」の作品を読むのは『囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉』以来なので約2年振りですね。 -----story------------- 引退を勧告された「マクレディ」の聴聞会が再開された。 ソ連軍将校団がイギリス軍の演習に招待された時のことだ。 演習は、それぞれの思惑を秘めながらも穏やかに進んでいた。 ところが一人のソ連将校が逃亡し、アメリカへの亡命を申し入れた。 彼の正体はKGB大佐。 アメリカは亡命を受け入れた。 亡命者は多くの情報をもたらした。 CIAはその情報の裏付けをとり、彼を信用し始めていた。 だが、「マクレディ」は何か腑に落ちなかった。 亡命者の真意は何なのか、スパイ対スパイの息詰まる駆け引きが始まる―。 “最後のスパイ小説”、「マクレディ」シリーズ四部作第二弾。 ----------------------- 「マクレディ」モノは3年振りですが、前に読んだ『騙し屋』(「マクレディ」シリーズ四部作第一弾)が面白かったので、期待して読みました。 序盤~中盤は、少し冗長な感じがしたのですが、、、 終盤になって、アメリカに亡命したKGB大佐の正体(逆スパイ?)が徐々に暴かれ、その企みを阻止しようとする「マクレディ」が活躍し、真相が判明するまでの展開は愉しめましたね。 CIAに内部抗争を起こし、局員の士気を低下させ、SISとの協力関係を潰すことを目的とした企みは、なかなか巧妙だったし、スパイとスパイ(KGBとCIAとSIS)の駆け引きも面白かったです。 しかし、真相がアメリカ(CIA)に知らされた(CIAがSISの主張を正しいと認識した)タイミングが遅かった、、、 もう少し早く裏切者の汚名を晴らすことができていれば犠牲にならなくて済んだのに… 諜報組織に勤める人間にとっては避けられない運命なのかもしれませんが、哀しいエンディングでしたね。

Posted by ブクログ

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