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テレヴィジョン・シティ(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1992/10/30 |
JAN | 9784309007908 |
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テレヴィジョン・シティ(上)
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公のアナナスは、13歳になって児童棟から生徒棟に移り、初めての夏休みを迎える。 〈鐶(わ)の星〉に住む彼らは、それぞれパパとママという存在はあるが、15億キロ離れた〈碧い惑星〉に住むのはもちろん本当の両親ではない。 ただ、折に触れ手紙を書いて、近況等を報告する相手だ。 それでもアナナスは両親の存在を信じる。 そんな彼と同室なのがイーイー。 アナナスと児童棟の頃から一緒だったジロ。 現在ジロと同室なのがシルル。 イーイーとシルルは同じ児童棟出身で、ふたりは暗号で連絡を取り合っている。 登場人物はたったの4人。 学校が夏休みに入った6月22日(ムニニの日!)から物語は始まる。 過剰に人工的に管理された〈鐶の星〉で、味覚と嗅覚を持たないアナナスは、過剰に適応しているように見える。 イーイーとシルルはほとんど食事も水分も必要としない。 一日にほんの少しの精製油のみ。 この段階ではイーイーとシルルは管理ロボットか何かのよう。 しかし、親への手紙という形で自分の思考を管理コンピュウタに垂れ流しているように見えるアナナスを、イーイーと時にシルルは、足を踏み外さないように見守っているかのようにも見える。 遠回しに書かれる、記憶を操作されているらしいアナナス。 建物内に窓は一切なく、テレヴィジョンの映像が常時流されている。 しかし映像と音声が連動していないので、晴れた日の雨音などと気持ちの悪いことになるが、それが日常のアナナスにはどうということもない。 絵にかいたようなディストピア。 夏休みの出来事と言いながら、ほかのクラスメイトなどの話が一切出てこない不思議。 広大な住居棟に、いつも誰の姿もない不気味。 故障。修繕。アナナスの気づかない新たな欠落。 これからどうなる?ってところで上巻が終わるのだが、巻末の作者インタビューで結構なネタバレがあり、がっくり。 そう思ってカバー裏のあらすじを読むと、明らかにこの巻より先の部分にも触れている。 これは単行本1冊を文庫で2冊にした弊害なのか? それにしてもさあ、ちょっとひどくない?
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謎が多すぎて続きが気になる。 勇気が自己満足とか錯覚だとか否定的に述べられているのを初めて見て面白かった。
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