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アメリカン・サイコ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1992/12/20 |
JAN | 9784047912106 |
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アメリカン・サイコ
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生粋のサイコパスなのか、上流階級のステイタス維持のために身も心も消費しすぎて重度の精神疾患を抱えてしまった人物なのか、読んでて悩ましかったです。 個人的結論は、裕福な家庭で育ったために力があると勘違いし、歪んで育ちながら、競争社会に身を投じた結果、中途半端な壊れ方をして殺人趣味が完全覚醒した精神疾患持ちの薬中という人物像に落ち着きました。(14歳で強姦、大学在籍時に殺人を犯しているためティーンの時から壊れ始めていたのだと思います。) 周りの同僚も大概ネジが外れていますが、パトリックは間違った壊れ方をしてしまった例のようです。むしろ周りの同僚のほうがサイコパスのように思います。 ファッションブランドと装飾品についてくどいくらい描写されているけど、この物語において結構重要なポイントだと感じました。 中盤くらいから。主人公のパトリックの視点が、現実なのか妄想なのか判断しにくい部分があり、混沌としていました。 連続して殺人を犯し追跡される場面から、続きで、当たり前のように日常が描かれるのは不気味で恐怖です。タクシーの運転手さんとのやり取りで、パトリックは現実と向き合わざるを得なくなり、精神が完全に壊れてラストの妄想飲み会に繋がるのだと思います。出口はありませんは怖い。 訳者あとがきにもあるように、これはサイコサスペンスではなく、病質としてのサイコとしてタイトル付けられているのでしょう。行き過ぎた競争社会の煮凝りのような街と人、それによって作られる階級思想、人種差別的思想という病が描かれていたと思います。想像していた内容とは異なりましたが、面白かったです。
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あたかもAIに書かせたかのような殺戮場面や音楽批評、そして風俗描写。だが迂闊に読み飛ばすと思わぬところでしっぺ返しを食らう。ぼくが連想したのはたとえばハネケや村上龍の作品に通じる確かなサタイア(風刺)の要素だ(龍はそのあたりやや真面目過ぎる気もするが)。それはストレートに読み込め...
あたかもAIに書かせたかのような殺戮場面や音楽批評、そして風俗描写。だが迂闊に読み飛ばすと思わぬところでしっぺ返しを食らう。ぼくが連想したのはたとえばハネケや村上龍の作品に通じる確かなサタイア(風刺)の要素だ(龍はそのあたりやや真面目過ぎる気もするが)。それはストレートに読み込めば消費社会に向けられた哄笑であるだろうし、あるいは「誰もが」サイコ(狂人)の要素を持ちえている可能性がありうることを示唆しているとも取れる。それはそうと、なぜベイトマンは人を殺すのだろう。快楽? 怒り? すべては情報の海の中に沈む
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文庫上下巻購入時、 下巻のデータページが現れなかったので元の単行本で登録。 映画は未見。 語り手〈私〉ことウォール街のエリート青年ビジネスマン、 投資銀行の副社長であるパトリック・ベイトマンの 空虚なわりにドタバタした日々。 というのも、学歴と肩書は相当なものだが、彼は実質、 ...
文庫上下巻購入時、 下巻のデータページが現れなかったので元の単行本で登録。 映画は未見。 語り手〈私〉ことウォール街のエリート青年ビジネスマン、 投資銀行の副社長であるパトリック・ベイトマンの 空虚なわりにドタバタした日々。 というのも、学歴と肩書は相当なものだが、彼は実質、 働いておらず、ファッションやインテリア、 レストランやナイトクラブのトレンドを追いかけ、 友人たちと実のない雑談を交わす一方でドラッグを嗜み、 殺人に手を染めていたのだった…… と聞くと、二重生活者―― たとえ犯罪者であろうとも、一応――の 苦悩が描かれるのかと期待してしまいそうだが、 内容は薄く、ボリュームに見合っていない(笑)。 酒食を共にする悪友や仕事仲間が頻繁に 彼の名前を呼び間違える、 あるいは、そもそも同じオフィスに勤める別の誰かと 誤認しているらしい描写が繰り返され、 アイデンティティの脆弱さが強調される。 彼を彼と認識して誤らないのは、 彼に気がある数人の女性だけ――そう考えると、 これは一人の犯罪者のストーリーであると同時に、 あるホモソーシャル空間の物語なのかもしれない。 面白かったのは、 そこにはいないであろう人物を探しに旅立つ探偵の エピソード(初期ポール・オースター風)と、 主人公が悪友らと電話――恐らくトリオホン(三者間通話)――で ディナーの予約とその取り消しについて話す間、 各々にキャッチホンが入って全員が混乱する場面くらいか。
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