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魯山人陶説 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1992/05/10 |
JAN | 9784122019065 |
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魯山人陶説
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商品レビュー
4.8
6件のお客様レビュー
昨年(令和元年)は魯山人没後60年ということで各地で企画展が催されたが、終了間際の京都現代美術館に滑り込んだ。というわけで久しぶりに本書を読み返した。 魯山人の作陶態度を一言で言えば「土」への飽くなきこだわりだ。絵や模様はあくまで補助的なものに過ぎない。これは彼が料理において素...
昨年(令和元年)は魯山人没後60年ということで各地で企画展が催されたが、終了間際の京都現代美術館に滑り込んだ。というわけで久しぶりに本書を読み返した。 魯山人の作陶態度を一言で言えば「土」への飽くなきこだわりだ。絵や模様はあくまで補助的なものに過ぎない。これは彼が料理において素材を最も重視したのと同じことだ。だから土は産地の違うものを混ぜてはならぬという。土本来の個性を最大限に引き出すためだ。全ての芸術は元をただせば自然美であるという芸術観がその根底にある。芸術は人格を写すものでなければならぬというのも、芸術家に修身じみた精神性を要求しているのではなく、小賢しい「智恵」より内なる自然の真心に従えということだろう。魯山人の作品はどれも自由でのびやかな豊かさを持ち、玄人的な匠の技より、素人の「鈍雅」と奔放な道楽に満ちている。それでいてどっしりとした重みと品格があるから不思議だ。それが天才というものかも知れない。 芸術作品は何でもそうだが、特に陶芸というものは百万言を費やすより実物を観るに限る。もっと言えば、実際に制作してみないとその真価は分からないかも知れない。魯山人自身鑑賞者の眼と制作者の眼の違いを指摘している。そう言ってしまえば身も蓋もないのだが、本書は写真も豊富に掲載されており、魯山人が先人達の作品に何を感じたか、この天才が一体どんなモノを気に入り、あるいは気に入らなかったのか、それが分かるだけでも陶芸といものを朧気ながら理解できた気になれる。その言動から際立った個性が強調されることの多い魯山人だが、意外にオーソドックスで伝統的な日本美の継承者であるということも。
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魯山人の陶芸に関する寄稿や、挨拶、考え方などを集めた内容。様々な陶器の知識がある前提で話が進むので、写真が掲載されていない部分の話は分からない部分も多かった。が、食にこだわった結果、陶器にこだわるようになり、人に作らせるだけでは飽き足らずに自分で窯を作って焼く、総合的に芸術を修め...
魯山人の陶芸に関する寄稿や、挨拶、考え方などを集めた内容。様々な陶器の知識がある前提で話が進むので、写真が掲載されていない部分の話は分からない部分も多かった。が、食にこだわった結果、陶器にこだわるようになり、人に作らせるだけでは飽き足らずに自分で窯を作って焼く、総合的に芸術を修めるために書も絵もやる、果てには古い陶器のルーツを探すために窯を発掘して研究する等々、自らの美を果てなく探求する様は恐れ入った。良いものを見て勉強しろ、美は自然の中にある、と言うような発言が印象に残った。
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魯山人味道に続き、魯山人の焼き物に関するエッセイや講演を、弟子がまとめたもの。 魯山人は、製陶で人間国宝の打診を受けたことがあり、それを断っている。功績は、織部に対する貢献。40歳から陶芸を始めたのだから、すごいもんだ。作陶を始めたきっかけは、自分の料理に合う器がないので自分で...
魯山人味道に続き、魯山人の焼き物に関するエッセイや講演を、弟子がまとめたもの。 魯山人は、製陶で人間国宝の打診を受けたことがあり、それを断っている。功績は、織部に対する貢献。40歳から陶芸を始めたのだから、すごいもんだ。作陶を始めたきっかけは、自分の料理に合う器がないので自分で作るしかなかったと。曰く、器は料理の着物。美人には美しい着物を着せたくなるものだと。 かくいう僕は、残念ながら陶芸をよく知らないので、それほど本書を理解できたわけではない。勉強勉強。
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