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岩佐又兵衛 怨念の絵師
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1992/04/14 |
JAN | 9784309007526 |
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岩佐又兵衛
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岩佐又兵衛
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荒木村重とたしの忘れ形見。刀ではなく、絵筆で自分の境遇への怨念に立ち向かう。 大河ドラマの「軍師官兵衛」でまた荒木村重の名が広まっただろうから、このひとも知ろうと思って。 荒木村重も茶道や骨董に教養をもっていたぐらいだから、芸術の気質があったんだな。 子供のころに見た死体の図って『九相図』のことだろう。仏教絵画で鎌倉時代から日本でも描かれていた。 ____ p38 土佐派をまねていた 又兵衛は始め独学で土佐派の絵を倣っていた。土佐派は宮廷画壇を預かってきた、室町後期に足利幕府の御用絵描きに狩野正信がでてきて、地位を落とす。本願寺に住んでいた又兵衛にとって土佐派に触れる機会は多かった。しかし、のちに狩野内善に師事することになる。 p43 国盗り 渡辺了慶曰く、「絵の道も、国盗りのようなもんだ。誰かに仕えて城を奪う。」つまり、土佐派と狩野派のような誰かの御用絵師になる世界、人脈しだいの仕事だと。 p72 春画 又兵衛も小遣い稼ぎで春画を描いた。そして義母に見つかった。いつの世も… p81 本阿弥光悦 本阿弥光悦と俵屋宗達は嫁が姉妹で、人脈の繋がりが閨閥(政略結婚)によるものであると物語っている。画壇も政治的である。 p101 宗達扇vs又兵衛団扇 宗達は扇に絵を描き儲けている。又兵衛もこれに対抗する。(娼妓からヒントを得たなだけど) p140 松平忠直 父の秀康は本来家康の長兄として(長男は松平信康だが、切腹させられている)跡継ぎの権利があるはずだが、秀忠が後継者になった。本来なら自分が将軍職にあったはずであるのに、怨念を持つ男だった。 p200 常盤御前に母の姿を投影 『常盤物語』を忠直に献上する画題にした。常盤御前が盗賊に襲われ殺されるシーンは、人の手を借りず一人で描ききった。それほどの思いを込めているが、信長に惨殺された母「たし」へのおもいが無いはずがなかった。 p232 福井 忠直が豊後の萩原へ流罪になった。日頃の幕府への反目と正室の勝姫との確執が原因である。その後を弟の忠昌が引き継いだ。国の名前も北の庄から福居に改めた。柴田勝家から秀康、忠直と続いた不幸を払拭するためであった。 ____ 少年期の本願寺、壮年期20年を過ごした越前、晩年を過ごした江戸、どれも薄味な内容だったなー。 又兵衛よりも忠直と秀康の方が興味でてきちゃいました。
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