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岩波講座 転換期における人間(別巻) 教育の課題
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1992/07/06 |
JAN | 9784000103916 |
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岩波講座 転換期における人間(別巻)
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「いま 教育とは」という河合隼雄さんの論稿だけ読みました。 この中で河合さんは、今でも盛んな「生涯教育」という公のイベントについて苦言を呈している。 「端的に表現すれば、生涯教育の視座に「死」が入っているのでなければ、時にそれは有害なものにさえなるだろう。下手をすると、老人のな...
「いま 教育とは」という河合隼雄さんの論稿だけ読みました。 この中で河合さんは、今でも盛んな「生涯教育」という公のイベントについて苦言を呈している。 「端的に表現すれば、生涯教育の視座に「死」が入っているのでなければ、時にそれは有害なものにさえなるだろう。下手をすると、老人のなかに現在の子どもたちと同じく「落ちこぼれ」をつくることにもなりかねない。知識や技能がどれだけ増加したか、と言う観点だけではなく、人間の成熟とは何か、ということが考慮されなかったら、生涯教育は危いものになる。言うなれば、「いかに生きるか」だけではなく「いかに死ぬか」ということも共に考えて、生涯教育と言えるのではなかろうか。そして、「いかに死ぬか」という課題は、実のところ、人間の誕生以来つきまとっているものなのである。」 この話は「武士の死に場所」にも通じるのではないだろうか。男たるもの大切な者を守るために死んでみたい、そうカッコよく単純でないのが昨今。自由という縛りが、年老いても続く。
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