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夢を見るかもしれない ハヤカワ・ノヴェルズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
発売年月日 | 1992/08/15 |
JAN | 9784152077561 |
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夢を見るかもしれない
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夢を見るかもしれない 著者:ロバート・B・パーカー 訳者:石田善彦 発行:1992年8月10日 早川書房 レイモンド・チャンドラーの長編処女作「大いなる眠り」の続編をチャンドラー研究家にして人気ハードボイルド作家の著者が書いた。今月読んだプードル・スプリングス物語は、チャンドラーが4章まで書いた遺作をパーカーが完成させた小説だったが、この作品は純粋なパーカー作品で、大いなる眠りから50年以上たって書かれた作品。1992年の発行当時に購入して読んだはずで、ついこの前までとても面白かったと思い込んでいたが、読み返してみると別の作品との勘違いだったことが判明した。この話はまったく記憶がなかった。 「夢を見るかもしれない」のタイトルは、言うまでもなく「大いなる眠り」に対応してつけられている。 前回、フィリップ・マーロウに依頼したスターンウッド将軍はすでに他界し、今回はその執事のノリスからの依頼だった。長年仕えたノリスは遺産の一部を手にしており、将軍のためにそのお金を使ってマーロウに依頼してきたのだった。将軍の次女、カーメンを探し出して欲しいというのが内容。 大いなる眠りでは、薬漬けのカーメンは精神を病んでいて、彼女を必ず治療させると長女のヴィヴィアンに約束させて終わっていたが、その約束通り、高級サナトリウムに入れたものの、彼女とは会えず、なにか変な感じがしていたノリス。そして、ヴィヴィアンもまた妹を探そうとカジノ経営のエディ・マースに探してくれと頼んでいた。マースはもちろん、悪党だが、ヴィヴィアンを愛していたのでなんとかしたいと思っていた。 珍しく、マーロウはマースと手を組んでカーメン救出に向かう。高級サナトリウムの所長(医師)のバックには、石油王のシンプスンがついていて、会いに行ったマーロウはけんもほろろに追い返される。カーメンにも会えない。一方、シンプスンは本人の顔を見ることすら出来ない。そして、この件から手を引けと強烈な脅しを受ける。警察権力も抱き込んでいて手も足も出ない。 今回の作品は、チャンドラーというより、パーカーの「スペンサーシリーズ」に近い展開となっていた。少しずつ手がかりをつかんでいくというより、マーロウが一気に推測し、そうだと信じて、最後は腕っ節でねじ伏せる、そんなパターンだった。まあ、これはこれで面白い。 ****(個人的メモ、読書予定の方は読まないでね)**** ノリス(スターンウッド家の執事) ヴィヴィアン(スターンウッド家の長女) カーメン(次女) エディー・マース(カジノ経営者、ヴィヴィアンに夢中) クロード・ボンセティール(レストヘイヴンの所長、医学博士) ランドルフ・シンプスン(石油王) ボーリン・スノウ(地方紙の社主) 車を手がかりに、ネヴィル・ヴァリーという町の不動産会社と、ランチョ・スプリングズという町の開発会社にたどり着く。前者は国も灌漑事業を計画している町の水利権を買いあさり、後者は砂漠の土地を二束三文で買いあさり、そこに前者の水を持ってきて土地をつり上げて設けようという詐欺師だった。そこに、シンプスンが噛んでいた。地元新聞のスノウと組んでそれが分かってきた。 バラバラ死体事件があった。若い女の死体。彼女が遺したブックマッチには、カーメンの電話番号があった。どんな関係か? 彼女は女優で、やはり高級サナトリウムに入った過去があった。シンプスンはSMのMで、その相手として選ばれたのだった。そして、飽きられて殺された。今はカーメンがその相手になっていた。彼女も今に殺される。早く救い出さなければ。最初はカーメンは入院中、二度目は退院したと言われている。もう連れ出されている。 ボンセティールとシンプスンは船に乗り込み、シンプスンはカーメン相手にSMを楽しんでいた。マーロウはマースのヨットでそこに乗り込み、力業でカーメンを救い出した。
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