私の出会ったノルウェー 地球サイズの子供たち

中田慶子【著】

• 販売会社／発売会社: ドメス出版/
• 発売年月日: 1992/07/14
• JAN: 9784810703405

商品レビュー

2015/04/08

著者の家族で転勤した二年足らずの期間で体験したノルウェーでの様々な出来事や文化、教育、政治、生活など個人レベルでの目線でとらえた国際交流など。

女性進出や教育に関して言うと日本がいかに遅れているか実感させられる。そして、ノルウェーの国際感覚や子どもたちに植え付けられる国を超えた平等やそれぞれの文化の尊重など日本と比べるとすすんでいると感じる。

そして、移民や受入れに対する国の対応や、その移民してきた国のアイデンティティなどを大切に受け入れる教育方針（それぞれの移民してきた自国語を教育する姿勢）など驚かされる。

先生も少人数のクラスにそれぞれ二人以上の担任が付いており、先生が休みを取っていてもそれを保管するというシステムなどあり、仕事にしても男女差やシフトで時間帯などで変わるなどして、働く方法がうまく組み込まれている社会システムが感心させられる。

そして国民がただただお金を追及するのではなく、幸せの定義が今の日本のようにお金ばかりでなくノルウェーの人たちの幸せが意外な自然の中の家であったりする事など読んでみて、今の日本はやっぱりおかしくなってきていないかと感じられ、そろそろ日本人も何か立ち止まって国や自分たちの幸せってもっともっと身近でそれぞれがそれぞれに出来るところに見つける事だと気が付いたらどうかなとノルウェーの人たちの価値観を読んでみて感じた。

本当に普通の方が体験した中で見つめたノルウェーが丁寧に、そして個人レベルの国際交流をされて、こういう交流で世界が繋がるといいなと思いました。

2009/12/15

ノルウェーに家族で2年間住んだ女性の本。

自分のノルウェー生活とはまったく異なるけれど、なんだか懐かしさがこみ上げる。

そしてなんといっても自分の知らなかったノルウェーの事実などを知れるのがまたいい。
母国語教育に徹底的にこだわっているノルウェーの政策とかは本当に興味深かった。