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ボランティア もうひとつの情報社会 岩波新書235
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2003/07/15 |
JAN | 9784004302353 |
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ボランティア
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商品レビュー
4.2
22件のお客様レビュー
ボランティアの意義をこんなに豊かに語れる人は、この人以外にいないのではないか。 胸が、目頭が熱くなりボランティアがしたくなる1冊。
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ボランティアをする側、募集する側として、立ち止まってボランティアを捉え直したくなったために読んだ。 途中、経済の話なんかは難しかったが、ボランティアと捉え方に共感しっぱなしだった。なんかボランティアをやっていると人に言えない、もやもやしているところが言語化され、そしてどーゆーもの...
ボランティアをする側、募集する側として、立ち止まってボランティアを捉え直したくなったために読んだ。 途中、経済の話なんかは難しかったが、ボランティアと捉え方に共感しっぱなしだった。なんかボランティアをやっていると人に言えない、もやもやしているところが言語化され、そしてどーゆーものかを新しく定義してもらった、スッキリした感。
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ボランティアが開く新たなつながりの形について、社会哲学的な観点から考察をおこなった本です。 1992年に刊行された本なので、現在とはボランティアをめぐる環境が大きく異なるという印象は否めません。阪神淡路大震災で若者のボランティアに注目が集まり、さらに現在では、ボランティアに「自...
ボランティアが開く新たなつながりの形について、社会哲学的な観点から考察をおこなった本です。 1992年に刊行された本なので、現在とはボランティアをめぐる環境が大きく異なるという印象は否めません。阪神淡路大震災で若者のボランティアに注目が集まり、さらに現在では、ボランティアに「自分探し」を求める人びとへの批判の声も聞かれるようになっています。しかし、そうした状況の中で、改めて本書から学ぶことも多くあるように思います。 まず目に留まったのは、たとえ「焼け石に水」であっても、とにかく役に立ちたいと思っている人、あなた方に関心を持っている人が「ここにいる」ということを示すだけでも意味がある、と論じられている箇所です。 さらに著者は、ボランティアに関わることで、自分とは関係ないと思われた問題が、切実感を伴う問題となることに注目します。このことを著者は、哲学の他者論などで用いられることの多い「ヴァルネラブル」という言葉で言い表しています。難民救済のための募金を求められたとき、初めから断ってしまえば、多少のうしろめたさはあっても、それで事態は収まります。しかし、もし協力を表明したとすると、募金箱に百円を入れても、千円を入れても、一万円を入れても、「なぜもっと出せないのか」と問われる「つらい」立場に立たされることになると著者は言います。これがヴァルネラブルな立場に身を置くということです。 現在、「自分探し組」と批判されるボランティア参加者たちが現われていますが、ともあれ彼らは、著者のいうヴァルネラブルな場所に身を置いたということを、まずは認めるべきだろうと思います。その上で、そうした「つらい」立場から、どのような一歩を踏み出すのかということを、一人ひとりが考えていけばよいのではないでしょうか。 そのほか、ボランティア活動を、社会の新しいネットワークとして捉えなおそうとする考察もおこなわれていますが、やや抽象的な議論にとどまっているように思います。
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