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青の魔法 武井武雄の世界
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青の魔法 武井武雄の世界

武井三春【編】

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青の魔法 武井武雄の世界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 彌生書房/
発売年月日 1992/12/10
JAN 9784841506655

青の魔法

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商品レビュー

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2020/05/17

【人魚と嫦娥】『青の魔法』より 年始に会津大学の時の友人たちと新年会で訪れた土湯温泉の旅館近くの、「原卿のこけし群」という美術館の特設展示の一角で私はその本と出会った。 〜人の子が生みたい。それこそ人魚八才の頃からのせつなる希い。 夜毎夜毎波間に浮んでは月を仰ぎ、心をこ...

【人魚と嫦娥】『青の魔法』より 年始に会津大学の時の友人たちと新年会で訪れた土湯温泉の旅館近くの、「原卿のこけし群」という美術館の特設展示の一角で私はその本と出会った。 〜人の子が生みたい。それこそ人魚八才の頃からのせつなる希い。 夜毎夜毎波間に浮んでは月を仰ぎ、心をこめ、涙して祈りの唄をうたいつづけることとすでに十とせ。〜 藍色の布地に、パール色の螺鈿細工の人魚と月を施した挿絵の小さな絵本。その脇にこの物語の一部を切り取った、このフレーズが書かれていた。 目にした瞬間、 私はガラスケースに収められた本に釘付けになった。 時間が止まった。 そらで唱えられるくらいフレーズを反芻して家に帰ってノートに書き留めた。 今、私の目の前に『青の魔法』という童話集がある。 武井武夫の作品集でこの中に、私が年始の雪の日に美術館で目にした『人魚と嫦娥』は収められている。 「嫦娥」とはもともと中国古代の伝説で不老不死の薬を盗んだ王様が罰として奥様を月に変えられてしまうんだけど その御后さまの実名らしい。 変えられるべきは王様のほうでは?と思うんだけど・・・ まぁそれが転じて「月」の異称として使われているのだから タイトルだけでも奥が深い。 人魚姫は欧米だけの物語ではなかったのだ、というのがとても新鮮だった。 それでいて、叶わぬ恋は東洋の人魚姫も同じ いま手元にあるのは昭和40年に製本された螺鈿細工の表紙のものではなく、螺鈿細工で作られた挿絵を写真に撮って印刷したもの。本物を一度目にしてしまうととても味気ない。 日本の人魚の物語がどんな風に展開されるのか、気になってすぐにでも読みたい衝動に駆られたけれど、やめておいた。 とっておきの本は、落ち着いてひとりになれるカフェで、と決めている。 本当のところは深い雪の日に美術館で見た1枚目の美しい螺鈿細工の表紙と切ないフレーズの印象だけで、その先へ踏み入らなくても十分、満ち足りていた。 その先の物語を想像してみる余地が幾らでもあったから。 敢えて本を取り寄せ、今から続きを読む。 会社帰りのカフェにて。

Posted by ブクログ

2005/10/28

武井武雄のような人になりたい。魅力的な童画だけでなく、当時の社会を風刺した詩。出来る人というのは本当に何でも出来てしまうのだ。素敵。

Posted by ブクログ

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