商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
生命の息吹が渦巻く海域を舞台に、男たちが海洋生物の採集と研究に勤しむ姿を描いた作品は、感動的な友情や哲学が織り込まれています。著者のスタインベックが影響を受けたエド・リケッツとの冒険をまとめた日誌は、まるで自分がその航海に参加しているかのような没入感を与え、読者を魅了します。特に、リケッツへの追悼文は深い愛情が溢れ、涙を誘うほどの感動を呼び起こします。生物の収集を通じて描かれる地球全体の生命体としての壮大さは、心を震わせる体験です。装丁も美しく、長年手元に置き続けたくなる一冊として、多くの読者に愛されていることが伺えます。
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1940年春、大戦の不穏な空気を尻目に、海洋生物の採集と研究という名目でカルフォルニア湾へと出発したウェスタン・フライヤー号。種々の貝に蟹にマンタにエイ、まさに生命渦巻く海域の最中、男達は陽光を浴びながら命の記録に勤しむのだった。 あ゛ぁ〜好きじゃ〜なんだこれ〜とヘロヘロになる...
1940年春、大戦の不穏な空気を尻目に、海洋生物の採集と研究という名目でカルフォルニア湾へと出発したウェスタン・フライヤー号。種々の貝に蟹にマンタにエイ、まさに生命渦巻く海域の最中、男達は陽光を浴びながら命の記録に勤しむのだった。 あ゛ぁ〜好きじゃ〜なんだこれ〜とヘロヘロになるノンフィクション作品。元々スタインベックは『ハツカネズミと人間』から読み始めて、『キャナリー・ロウ―缶詰横町』が個人的殿堂入りを果たすくらい好きになった作家。本作はそんな彼に多大な影響を与えたと言われる人物エド・リケッツとの、「航海もとい冒険」の情景や思索を纏めた日誌とあれば、嫌いなれる訳がない。リケッツの死に際して執筆した追悼文「わが友、エド・リケッツ」が冒頭に収録されているのだけど、傑作!波の様に捉えどころがなくて、かつ包容力に富んだ親友への愛が溢れんばかりで、涙なしには読めない。日誌自体も、まるで自分が船員の一人になったかのように楽しめた。スタインベックの思想や倫理観も興味深い。生物の収集中は視野が狭窄してただその一匹だけを見つめる事になる、と書いてはいたけど、結局一個体が群をなし、それらが岩礁に集まって動物相を描き、最終的には地球が一個の生命体として息吹く様が手に取るように感じられて、あまりの壮大さにクラっときた。スタインベックの哲学に触れられる貴重な一冊。 「そのころのわれわれは貧乏だなんて少しも思っていなかった。ただ金がなかっただけだ」(「わが友 エド・リケッツ」)
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第15回アワヒニビブリオバトル「コレクション」で発表された本です。 チャンプ本 2016.07.05
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四半世紀以上本棚に飾ってます。装丁も素晴らしいし。ワシにとっては決して断捨離できない類の本。工作舎の本には、素敵な魔法が詰まってますよね。
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