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大人への児童文化の招待(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | エイデル研究所/ |
発売年月日 | 1992/11/30 |
JAN | 9784871681650 |
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大人への児童文化の招待(上)
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以下の河合さんの話が印象に残った p170(日本人は)死んでいく時に静かに死んでいく人が多い。しかも、その時に神さんにお祈りするわけでもないし、死ぬ時に坊さんに来てくれと言う人も少ないでしょう。死んでから坊さんは来られますけども。 しかし、向こう(欧米)の宗教の考え方は、死ぬ前...
以下の河合さんの話が印象に残った p170(日本人は)死んでいく時に静かに死んでいく人が多い。しかも、その時に神さんにお祈りするわけでもないし、死ぬ時に坊さんに来てくれと言う人も少ないでしょう。死んでから坊さんは来られますけども。 しかし、向こう(欧米)の宗教の考え方は、死ぬ前に(神父が)行かなければならないわけです。死ぬ前に来て、「あなたは私がお祈りするから天国へ行くんです」と神父さんが言う。 日本では死んでから戒名いくらにしましょうかと来はるけど、それはちょっとおかしいのではないか。日本人はそんな(形式ばった)こと超えて、輪廻転生の世界に生きてる。そう言われると、ああそうかなていう気がするとこがあるのです。 何となく輪廻転生とまではいかないけれども、何かご先祖様と関係あって死んでも、「ご先祖様と何かあって」と言うのは、つまりさっきの工藤さんの言い方すると、ご先祖様の付き合いというものがわれわれのモラリッシュファンタジー((道徳的創造)ということになる。)その時にそれほど明確ではないところが特徴なんです。なぜかといったら、何か融通無碍なとこがあって、「もうあかんわ」とか「しまいや」とか言いながら、何とかそうではないと思ってる。 こっちは(欧米は)、もうしまいてばしまい、あかんてばあかん。そうすると、「あなたは何を信じてますか……?」と言われたら、「私はキリスト教の中の××派なんです」こう言わなければならない。すると最後の審判を信じてます(ということになる)。 ところが、(日本人のように)最後の審判がないとすると、その人はそこにフアンタジーを作る必要がある。 私:それが日本式の最後の審判である「輪廻転生の世界」ではないか。 この本は小樽にある「絵本・児童文学研究センター」主催の講演の記録。 Q&Aの会話を読むと、センター長の工藤左千夫さんの児童文学に対するただならぬ情熱を感じる。
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