- 中古
- 書籍
- 書籍
あふれる愛 虹に祈る聖母
定価 ¥1,922
550円 定価より1,372円(71%)おトク
獲得ポイント5P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1992/01/24 |
JAN | 9784062056304 |
- 書籍
- 書籍
あふれる愛
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
あふれる愛
¥550
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
この本はメリー・ヘレナ・コンウォール・リーという 英国のカンタベリーに館を持つ伯爵の一人娘の生涯を綴ったものである 彼女が最初に草津湯の沢でライ病の人達が群れて荒んでいる姿に 出会ったのは明治41年更に大正4年本格的に事業計画を進める ライ病で苦しむ人達と共に暮らすために身を投じ...
この本はメリー・ヘレナ・コンウォール・リーという 英国のカンタベリーに館を持つ伯爵の一人娘の生涯を綴ったものである 彼女が最初に草津湯の沢でライ病の人達が群れて荒んでいる姿に 出会ったのは明治41年更に大正4年本格的に事業計画を進める ライ病で苦しむ人達と共に暮らすために身を投じ 患者が住む家と病院と学校と教会を膨大な私財を丸ごとなげうって建てた バルバナ館・軽井沢・草津と 本を読むうちに気になる情報が現れた 文中で草津と出てきたので九州の草津を思い描いてしまったけれど 実際は群馬の温泉で有名な山深い草津でした 学校の同級生に生沢というのがいて その養母だった飯島さとさんというステキなご婦人がいた なぜだか私も可愛がられた 彼女が妹さんと共に晩年をすごしたのがバルバナ館であった 一度訪ねたいと思いながら先延ばしにしてしまい 果たせなかった思いが今でも残っている 2DKのアパートに暮らしながら 病人の看護をするという暮らしだったようだ そして最後は自分が面倒を見てもらう番になるという お金を度外視したステキなコミュニティーのようだけれど やはり老人ばかりが集まるよりも老若男女が交わる暮らしが自然だろう この本に出合ったのも縁であるけれど その時代をも含む環境を織り込んだ素晴らしいドキュメントだと思う 著者の豊田さんはたまたま療養中の草津で出合った メリー・コンウォール・リーさんの生涯を綴りながら 自分の人生をも描いているようにも思えた 会話帳の文体でドラマの一員であるかのように錯覚してしまいがちだけれど 創作でありドキュメントだということを踏まえて読まないと 勘違いしてしまうかもしれない
Posted by