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古代叙事伝承の研究
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 勉誠社 |
発売年月日 | 1992/01/20 |
JAN | 9784585030072 |
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古代叙事伝承の研究
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日本古代文学における「語り」というテーマをめぐって、『古事記』や『万葉集』をはじめ、アイヌや沖縄に語り継がれる口誦文学などにも目を向けて、さまざまな観点から考察をおこなっている本です。 著者は、本書の主題である「語り」の研究史的な位置づけについて、簡単な解説をおこなっています。...
日本古代文学における「語り」というテーマをめぐって、『古事記』や『万葉集』をはじめ、アイヌや沖縄に語り継がれる口誦文学などにも目を向けて、さまざまな観点から考察をおこなっている本です。 著者は、本書の主題である「語り」の研究史的な位置づけについて、簡単な解説をおこなっています。戦後の記紀神話研究は、ヤマト王権を正統化する「歴史」としてそれらを理解する皇国史観を脱して、そのもとになった氏族伝承へと解体する方向をめざしました。しかしその結果、「解体されたあとに何が残るのか」という問題を引き起こすことになります。他方で、文字化された神話を作品として厳密に「読む」試みが登場しますが、そうした取り組みに対しては、文献としての記紀神話を超えたものへの視点を放棄してしまうという問題が指摘されます。そして1970年代なかば以降、無文字の言語表現である「語り」に目を向けようとする研究がはじまり、著者もまたその基本的な問題意識を継承しています。 「語り」というテーマを追求する著者の関心は、「文学」の起源という大きな問題にまでつながっています。たとえば著者は、柿本人麿の長歌の構造について詳細に検討をおこない、寄物陳思的な短歌の表現へと帰着させることのできない、叙事詩に固有の表現を発見します。そのうえで、そこにはもはや口承表現の延長として把握することのできない文学が生まれていると論じています。著者は「あとがき」で、藤井貞和のフルコト論・カタリ論からも大きな刺激を受けたと記していますが、こうした文学の起源への関心は、古橋や藤井、さらには折口信夫にまでさかのぼることのできる魅力的なテーマであり、そうした観点からも興味深く読むことができました。
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おもに1980年代に書いた20本ほどの論文を集めて手を入れました。典型的な国文学研究の専門書で、部数は700部。A4判460ページ、本体価格12.000円。勉誠社(現、勉誠出版)から出してもらいました。ずっと考えていた「語り」という問題を、おもに様式と表現構造から考察した著作です...
おもに1980年代に書いた20本ほどの論文を集めて手を入れました。典型的な国文学研究の専門書で、部数は700部。A4判460ページ、本体価格12.000円。勉誠社(現、勉誠出版)から出してもらいました。ずっと考えていた「語り」という問題を、おもに様式と表現構造から考察した著作です。古事記を中心として風土記・日本書紀・万葉集を対象としています。文字とは別の、音声の表現を古代文学のなかに考えようとしているという点で、冒険的で斬新な仕事ではなかったかと自己評価しているのですが、どうでしょうか。今でも、この本で考えようとしてことは私のなかではどこかで遺り続けているテーマだ思います。初刷がなくなってずっと絶版。ごく最近、在庫が見つかったと勉誠出版のツイッター「在庫僅少セール」にアップされていましたがどうなったでしょう。
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