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昆虫という世界 昆虫学入門 朝日文庫
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昆虫という世界 昆虫学入門 朝日文庫

日高敏隆【著】

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昆虫という世界 昆虫学入門 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞/
発売年月日 1992/12/01
JAN 9784022607386

昆虫という世界

¥440

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

日高敏隆さんは、動物…

日高敏隆さんは、動物学者の権威。一般向けの作品もたくさんありますが、これはその中でもピカイチです。「うつくしいいもむし」という表現にはあっといわされました。

文庫OFF

2010/05/28

けっこう身近にいる昆…

けっこう身近にいる昆虫を改めてよく見てみることで新しい何かが見えてくるかも。

文庫OFF

2010/02/01

(2005.04.23読了)(拝借) 副題「昆虫学入門」 ●ゲンゴロウの呼吸 「彼らの翅と腹部の間にはかなり広い空間があって、気門もこの中へ開いている。この空間には水は侵入しない。彼らは時々水面へ上がってきて、尾端を水面上へ突き出し、翅の下の空間の空気を新しいものと入れ替えると、...

(2005.04.23読了)(拝借) 副題「昆虫学入門」 ●ゲンゴロウの呼吸 「彼らの翅と腹部の間にはかなり広い空間があって、気門もこの中へ開いている。この空間には水は侵入しない。彼らは時々水面へ上がってきて、尾端を水面上へ突き出し、翅の下の空間の空気を新しいものと入れ替えると、尻尾に気泡をちょこんとつけたまま、また水中にもぐってゆく。この泡は、翅の下に溜め込まれた空気に連なっている。翅の下の空気が呼吸に利用され、その中の酸素が減ってゆくと、そのぶんだけの酸素が、周りの水から気泡の中へ気体となって入ってくるのである。これは、水中にとけている酸素の分圧と、翅の下の空気の中の酸素分圧との差によって、物理的に起こってしまう現象である。こうして虫は、溜め込んだ空気の中にあるよりもずっと多くの量の酸素を得ることができる。」 ●ヒョウモンチョウ 「ヒョウモンチョウの幼虫は、スミレの葉を食べて育つ。親は夏の終わりには林の中を飛び回ってスミレを探す。スミレを見つけても、それには卵を産み付けない。親は入念にスミレの存在を確かめると、不意に飛び立って、近くの木に止まる。そして、その木の幹に卵を産み付ける。翌春、卵からかえった幼虫は木の幹をおり、若々しく芽生えたスミレにたどり着く。こういう幼虫は孵化した時、小さな体に栄養のたくわえをたくさん持っている。一日ぐらいの旅は、おそらく何の苦痛でもないに違いない。」 ●芋虫のかくれんぼう 毛の無い芋虫が立体感を消す方法は、「光に当たる側の色を濃くし、反対側を薄くするのである。日光に照らされた側は、実際の色よりずっと薄く見える。反対側のほうは影になるために、実際の色よりずっと濃く見える。そこで全体として、背面と腹面の色調はほぼ同じになってしまい、立体感が薄れて、全体として背景の中に朦朧と消えてしまうのである。」 「この「影を消す」色彩の利用は、多くの魚においても見られる。海の表層を泳ぐいわし、あじ、さば、とびうおなどのような魚は、皆背が青く、腹が白い。海の中で魚をその本来の姿勢で泳がせ、光を背面から当ててみると、水面で散乱された日光は、魚の青い背面を鈍く光らせる。その影は腹の白い部分に落ちるので、魚は全体が鈍い暗色となって、果てしなく続く海の背景に溶け込んでしまう。」 昆虫の世界には、いろいろな不思議がある。あるものは解き明かされ、あるものは定説が覆され、あるものは相変わらず不明なままで解き明かされるのを待っている。 初出、『アサヒグラフ』1969年6月から一年余連載 単行本の出版 1973年3月、朝日新聞社

Posted by ブクログ

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