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クラカチット
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 楡出版/ |
| 発売年月日 | 1992/06/25 |
| JAN | 9784931266117 |
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クラカチット
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
「よう分からん話やな〜」というのが正直な読後感。いや話そのものは単純。大量殺人兵器というか、新型火薬というか、まあ、核爆弾みたいなものを発明した主人公が、それを何とか横取りしようとする連中から奪われまいとする話だが、やたら恋愛が絡んでくる。しかも甚だしいのは主人公が最愛の人間だと...
「よう分からん話やな〜」というのが正直な読後感。いや話そのものは単純。大量殺人兵器というか、新型火薬というか、まあ、核爆弾みたいなものを発明した主人公が、それを何とか横取りしようとする連中から奪われまいとする話だが、やたら恋愛が絡んでくる。しかも甚だしいのは主人公が最愛の人間だと思い込んでるのは名前も住所も分からない、ただ女たらしの元同級生に関わったベールの女。そして、それ以外にも元同級生の妹の田舎の純朴な娘だったり、某王国の王女だったり革命グループのメンバーだったり、うーむ。何の比喩だろう。終盤にデーモンという名前の登場人物が大きな役割を果たすが、キリスト教のいうデーモンとは違うような感じだし、最後に登場する老人は神なのか主人公の父親なのか、全然分からない。 チャペックの文章は、それがどんな物語であっても或いは随筆であっても、これまで読んだものは全てどこかにユーモラスなフレーズがあったのだが、この作品にはほとんど見当たらない。また長編だからという訳でもないが、やや読みにくい。これは翻訳のせいでは無いかと思う。次に読む予定の『絶対製造工場』は飯島周の訳なので、読みにくいという心配は無い。ただ不安なのは、『クラカチット』の一年前に書かれた長編なので、ストーリーが難解かもしれんな。 例によって気に入った部分を抜き出す。この二か所くらいかな、ちょっとクスっと来たのは。 「見事な擦り傷だ。敗血症というの知っとるかね。君が全快したら、わしはあんたに‥‥アンポンタンと言わせてもらいますぞ。いや、これは失礼」彼は憤慨に耐えぬという面持ちだった。「すんでのことに、もっとひどいことを言うとこじゃった。一人前の教養のある人間がじゃ、これしきのこともわからんとはなあ。あんたは三つの病気のうち、どれで死んでも不思議じゃなかったんだぞ。よくもまあ、その二本の足で立っていられたもんだ」 「この時間帯になると、いつもドクトルが診察室から飛び出してくる。帽子はつるつるの頭からところ構わずずれ落ちる。ドクトルは地面に座り込んで野菜を植えている。ずんぐりした指で土の塊りをもみほぐすと、若芽の出た苗床に細心の注意を払ってふりかける。しばらくするとぶつぶつ言いながら怒り始める。苗床のどこかにパイプを置き忘れて、当の場所を思い出せないのだ。」 最後の文章は『園芸家の一年』を思い出させてくれた。
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