ルーヴル美術館の絵画

ローレンスゴウイング【著】, 高階秀爾【監訳】

• 販売会社／発売会社: 中央公論社
• 発売年月日: 1992/01/17
• JAN: 9784120020544

商品レビュー

2022/06/16

借りたもの。
ルーヴル美術館に所蔵されている数多ある収蔵作品から、西洋美術史において重要な作品に留まらず、日本ではあまり知られていない画家の作品も多く掲載。
大きくページ数もある一冊なので、ペラペラとめくるだけでも楽しめる。
フランス王家のコレクション、ルーヴル宮殿の成立とコレクション傾向。時代ごとに章分けされその時代を象徴する画家ごとに図版が紹介されている。
イコンにはじまり、形式ばった作品群が、遠近法を駆使した空間表現、リアリティの追求から、次第に筆後を活かした感情に訴えかける勢いのある描写に……フランス王朝のコレクション傾向、美術史がわかる構成。

ヨアヒム・ウィテヴァール《ユピテルとダナエ》は衝撃的！黄金の雨になってダナエに降り注いだという神話に基づいて描写されるのが常だが、この絵はなんとムキムキ半裸のおっさん(ゼウス)が天からベッドのダナエの上に覆いかぶさろうとしている！これはダナエもその侍女もびっくりしている!!