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凪の光景(下) 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1992/01/17 |
JAN | 9784087497779 |
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凪の光景(下)
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夫に従うしかなかった第一世代。妻が強くなってきた第二世代。男女の区別がなくなってきた第三世代。 見事に三世代の家族模様を描き切ったと思う。 とはいえ、この分量では第三世代は理解しがたい、得体の知れないものといった描かれ方に留まっているので、続編も気になるところ。 後半で心に残った文章を記録しておく↓ 脳内出血で半身不随になりそうな良平に、長年連れ添った妻から離婚を切り出された上、息子夫婦の離婚を聞かされた丈太郎が心の中で語り掛けるシーンである。 良平の手は彼の孤独の深淵を訴えていた。丈太郎にはその底なしの暗がりがわかる。信子から別れ話を持ち出された後、丈太郎はその暗がりをずーっと見てきたのだ。 所詮、人は一人であの暗がりに呑み込まれていくのである。それは家族がいてもいなくても同じことなんだよ、と良平にいいたかった。家族や仕事や健康が、あの暗がりの前に立ちはだかって、それを曖昧にぼやかしてくれているだけのことだ。いつかは単身、突き抜けねばならぬ世界だ。
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