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かまいたち
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かまいたち
¥220
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4作。 「迷い鳩」「騒ぐ刀」はお初捕物帖と同じ、お初と午前。 あとがきに、「迷い鳩」「騒ぐ刀」は 昭和61、62年の初稿とあり、 書き上げたときは、「まったくのド素人だった」とある。 たしかに、 書き手だけがわかっているような箇所が...
「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4作。 「迷い鳩」「騒ぐ刀」はお初捕物帖と同じ、お初と午前。 あとがきに、「迷い鳩」「騒ぐ刀」は 昭和61、62年の初稿とあり、 書き上げたときは、「まったくのド素人だった」とある。 たしかに、 書き手だけがわかっているような箇所がいくつも見られる。 今読むと、当然ながらネタの新鮮味はないが、 江戸ことばは、きれいだ。
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- ネタバレ
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宮部みゆきさんがデビュー前に書かれた二作品を含む短編集。 その二作品が印象深い。単行本にするにあたり書き直しをされた、というけれど勢いかあり読み応えも充分。 そのニ作品の内、特に『騒ぐ刀』は読んでいて引き込まれた。 「自分だけは大丈夫だなどと思うなよ。悪心は誰の中にもある。ただ、いつもわしたちは、そういう悪心を知らぬ間に心に矯めて、表に現れないようにして暮らしているだけだ」 江戸の市井の人々の物語ではあるけれど、遙か令和の現代にも通じる言葉。時代に関係なく宮部さんの言葉は人々の気持に添わせたものが多く、だから我々の心をいつも響かせてくれるのだろう。 この短編集は、すっかり忘れていたけれど6年前に文庫版で読了済みだったらしい。 ネット上で回向院の茂七親分シリーズの中にあったので今回は単行本で再読。しかし待てど暮らせど茂七親分は出て来ない。。どうやらドラマ化された時に"題材"として使われただけらしい。ややこしいな〜。 なので、短編に登場する岡っ引き親分を"若かりし頃の茂七親分"として読んでみた。なるほど見事にピタリと当てはまって、それはそれで楽しめた。
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宮部みゆきの初期作品で本当にいた南町奉行の根岸肥前守鎮衛が残した耳袋から題材を得た迷い鳩と騒ぐ刀に二作品を加えた~かまいたちと呼ばれる辻斬りは町医者の向かいに越してきた飾り職人なのか。千住の宿屋に毎年暮れに逗留する仙台の商人は伊達家に納める金無垢の干支の置物の二つ目を作って宿屋に...
宮部みゆきの初期作品で本当にいた南町奉行の根岸肥前守鎮衛が残した耳袋から題材を得た迷い鳩と騒ぐ刀に二作品を加えた~かまいたちと呼ばれる辻斬りは町医者の向かいに越してきた飾り職人なのか。千住の宿屋に毎年暮れに逗留する仙台の商人は伊達家に納める金無垢の干支の置物の二つ目を作って宿屋に宿賃代わりに置いていたが、蛇だけ大きく作りすぎたと渡すはずの置物の質入れを提案するが。目明かしの六蔵の年の離れた妹は蝋燭問屋の内儀の袖が真っ赤に血塗られているのを見た…。同心が手に入れた脇差しは夜吠えるのだが、それを聞き取れるのは六蔵の妹お初だけ、刀鍛冶二人の悲しい物語が隠されていた~宮部さんって本名は矢部でS35年生まれで隅田川高校卒でした。最近の本の略歴にはないだろうなぁ
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