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自然流「日本酒」読本
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自然流「日本酒」読本

福田克彦【文】, 北井一夫【写真】

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自然流「日本酒」読本

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 農山漁村文化協会/
発売年月日 1992/04/30
JAN 9784540920141

自然流「日本酒」読本

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2020/11/27

 日本酒の〈いま〉について書かれた本。ただし〈いま〉と言っても、出版されたのが1992年なので、すでに今から30年ほど前になる。〈いま〉の頃は、杜氏の不足が心配されていたけれども、今はどうなっているのだろうか。うちの近くの酒屋では、杜氏不足の話は聞かないが…。  本書が出版された...

 日本酒の〈いま〉について書かれた本。ただし〈いま〉と言っても、出版されたのが1992年なので、すでに今から30年ほど前になる。〈いま〉の頃は、杜氏の不足が心配されていたけれども、今はどうなっているのだろうか。うちの近くの酒屋では、杜氏不足の話は聞かないが…。  本書が出版されたころは、吟醸ブームが始まった頃らしい。今では、料理屋へ行っても普通に純米吟醸酒が置いてあり、わたしも大抵は純米吟醸酒を注文するようになった。というか、まずは純米酒を選ぶと言うことだ。  本書の特徴として、文章の担当者と写真家との組み合わせが面白い。しかも、この2人とも、あまり日本酒造りには詳しくないらしい。日本各地の小さな酒蔵へ出向き、そこの社長さんや杜氏さんにいろいろとインタビューをするのだが、そのインタビューの内容が素人っぽくて当然その回答もわかりやすい。装丁の割には本書が読みやすいのは、そのせいなんだろうと思う。もしこれが、日本酒を知り尽くしている人がインタビューなんかすると、読者にはよく分からない専門用語や詳しすぎる内容になってしまって、わたしなんてついていけなくなるのではないかと思う。  また、写真家の北井さんという方は、「酒造りの場面の写真は撮らない」と言っているんだから、これまた面白い。日本酒造りと関係あるようなないような白黒写真が、いい味出している。つくづく変な本だと思う。  カバー扉裏に尾瀬あきら(漫画家、「夏子の酒」作者)の推薦文が載っている。 「知らない」という認識は何と素晴らしい武器になることだろうか。「酒蔵とは何だろう。」という素朴な疑問を懐に、筆者は酒造業界人や酒造人が、なんとなく納得してしまっている(実は何も知らない)酒蔵の考古学や心理学を、実に率直な視線で探求していく。/その視線は知的で、鋭利でありながら「共にちいさな旅がしたい」と思わせる温かさを潜ませている。  わたしの言いたいことを上手に表現してくれています。はい、そのとおりの本でした。  本文からも一カ所引用する。地方の小さな酒蔵についてのこと。これ、うちの近くの酒蔵にも当てはまりますな。  要するに、江戸時代で言えば名主、明治以降は地主、敗戦後の農地解放で田畑をとられ造り酒屋に専念したというか、せざるをえなかったというのが、地方のちいさい酒蔵なのではないだろうか。歴史学でいう豪農ということばがピッタリする。あまりきちんとした定義はないのだが、豪農とは〈上層農民、地主、名望家、村の行政的、文化的、経済的な指導者〉というような、曖昧ないいかたが無難らしい。(p.22)

Posted by ブクログ

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