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もしかして聖人
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もしかして聖人

アンタイラー【著】, 中野恵津子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1992/06/01
JAN 9784163132501

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商品レビュー

4.5

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2011/07/15

何の変哲もないありふれたペドロウ家の話・・・ではなく、その家のイアンの一生を早送りで傍観しているような感覚です。 同じ体験はしていなくとも、その感覚わかるわかる、と思って読み進めます。 アクシデンタルチーリストとはまったく違うアンタイラー作品。 でも先がどんどん気になっていくとこ...

何の変哲もないありふれたペドロウ家の話・・・ではなく、その家のイアンの一生を早送りで傍観しているような感覚です。 同じ体験はしていなくとも、その感覚わかるわかる、と思って読み進めます。 アクシデンタルチーリストとはまったく違うアンタイラー作品。 でも先がどんどん気になっていくところはいつも一緒。 一人一人の人生を少しずつ描写しているので、ペドロウ家の近くに住んでいる一人のような気分になります。

Posted by ブクログ

2007/11/22

アン・タイラー/Anne Tyler 1941- 1941年アメリカミネソタ州生まれ。 コロンビア大学院でロシア文学研究に専念した後、 図書館勤務を経て、1964年より小説を書き始める。 1982年『 ここがホームシック・レストラン 』 以来アメリカでは発表する作品がベ...

アン・タイラー/Anne Tyler 1941- 1941年アメリカミネソタ州生まれ。 コロンビア大学院でロシア文学研究に専念した後、 図書館勤務を経て、1964年より小説を書き始める。 1982年『 ここがホームシック・レストラン 』 以来アメリカでは発表する作品がベストセラー。 ★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜ 彼女の作品は、どの作品も、あらすじを聞いたら、 おそらく誰も気にも止めないような… 極めて、至極、地味なお話。 普通の人々の、普通の生活を、 普通に書いている、のが特徴と言えるのでは?! なのに、読み始めると、途中で頁を閉じるのが、惜しくて大変。 それだけ、不思議な魅力がある。不思議だ。 我が愛する北村氏のように、 一見つまらないエピソード(笑)から、 細部を丹念に積み上げてくことで、 登場人物同士の関係をリアルに描きだす。   それはそれは、驚くほど緻密。  人物描写のリアリティは、ずば抜けて上手い。 作品の内容は 教師の父親と優しい母親、三人の子供達。 (長男ダニー30歳、次男イアン17歳、長女クローディア・既婚) 典型的なアメリカン・ファミリー♪  ベドロウ家の24年間を綴った物語。 長男ダニーが、二人(3歳と6歳)の 子連れのルーシーと結婚したことから、 一家の幸福が崩れはじめる。 7ヵ月後、ダニーとルーシーの間に子供が生まれる。 しかしルーシーは、イアンにベビーシッターをさせ、 子供(ダフニ)の世話もせず、気分転換を口実に外出三昧。 そんな彼女を見て、イアンは浮気をしているのでは?と感じる。 そしてある日、 イアンは兄ダニーに、ルーシーの浮気を告げる。 するとダニーは自らの命を絶ってしまった。 その後、 しばらく三人の子供たちと暮していたルーシーも、 なんと自殺をしてしまうのだ。  アン・タイラーの作品には、 ショッキングなことが起こることは、ないの。 本書内でも、この部分が唯一のショッキングなのである。 残された三人の子供のうち、 連れ子であった上の二人は、ルーシーの前の夫に 引き取ってもらおうとしたが… 元夫の所在が、わからない。 結局、三人の子供はそのままベドロウ家に引き取られる。 両親は、子育てをするには… 既に年をと取り過ぎていた。 兄の死に責任を感じたイアンは、贖罪を求め、 たまたま入った教会の牧師の勧めに従い 人生の転機を迎える。 大学を辞め、子供たちの面倒をみる決心をするのだ。  教会の名は「セカンド・チャンス教会」(苦笑) 言ってはなんだが、ここからは、ただの日常。 日常。日常。日常。日常。日常!  18歳だったイアンが、22歳、30歳、 そして40歳になる。 生まれたばかりだったダフニも成人に。 ほぼ内容の全体とも言える、日常。 この、日常の面白さといったら! アメリカのホームドラマそのもの。 子供たちとイアンには血の繋がりは無い。 なのに誰よりも、強くしっかり繋がっている。 明るく、楽しく、ステキな家族なのだ。 一人一人のキャラが…イイ!   細かい描写に魅了されまくり。 日々さりげな〜い、暖か〜い、可笑しさが溢れています。   子供ってサイコー! 本当に面白い! ごく普通の日常や人生模様が、 これほどまでに読み応えある物語になってしまうとは。 さすがです。 アン・タイラーの得意とする描写は「子供」。 右に出るものは、いないと思う。 自分自身の人生を、 この物語のように傍観してみたい気分になった。  本来なら、重苦しくなるはずのテーマも、 彼女の手にかかるとユーモアたっぷり。 且つ淡々と、休みなく描かれている。 24年間という、長〜い時間をかけて、 家族の姿を追っている作品です。 読後、様々な情景が、 映画のワンシーンのように浮かび、頭から離れない。 今また、「ヘリコプター」を思い出しちゃった(笑)    少しでも、興味をお持ちいただけたら…   是非、本書、読んでみてください。m(_ _)m

Posted by ブクログ

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