![ぬすまれた夢 くもんの海外児童文学シリーズ4](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001219/0012191071LL.jpg)
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ぬすまれた夢 くもんの海外児童文学シリーズ4
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | くもん出版 |
発売年月日 | 1992/09/12 |
JAN | 9784875767183 |
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ぬすまれた夢
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
ジョーン・エイキンの短編9つ。 エイキンの童話は、きらきらしたおとぎ話のようにみえてブラックだったり、さらっとおかしなことがおこってたり、ナンセンスの気があっておもしろい。訳者解説にあるように、まさに「かわいたユーモア感覚」といった感じ。イタリアのロダーリとかにも少し似ているか...
ジョーン・エイキンの短編9つ。 エイキンの童話は、きらきらしたおとぎ話のようにみえてブラックだったり、さらっとおかしなことがおこってたり、ナンセンスの気があっておもしろい。訳者解説にあるように、まさに「かわいたユーモア感覚」といった感じ。イタリアのロダーリとかにも少し似ているかもしれないけど、そこまで明るいおかしさ満載な感じでもないところがまたいい。 どれもわりと好きだけど、「おふろの中のクモ」「ことばをひとつ」がわりとすき。挿絵も素敵でとてもよかった。
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エイキンの著作はたまに読みます。 読むたびに、本当に不思議な童話、あるいはファンタジー小説を書く人だなあと思っていました。 この本は、表紙の絵と、井辻さんの翻訳した本が久しぶりに読みたくなったので、図書館で借りて読みましたが、エイキンの不思議な味をした小説の極致という感じで、とても面白く読めました。 9篇の短いメルヘンのようなファンタジー小説が収録されていますが、わたしは特に表題作がお気に入りです。本当、ファンタジーの極みという感じで、宝石のようにキラキラ輝いていました。 エイキンの書くお話は少しうす暗いものも多いので、少し意外でしたが、強く心に残りました。 そして挿絵がまた絶品なのも素晴らしいところ。 繊細だけれども、少し不思議な雰囲気のイラストたちを堪能しました。カラーイラストもあって大満足です。 エイキンのファンタジー小説は、時代も、世界も、バラバラに詰め込まれた、スパイスの効いたお菓子の箱みたいな味わいがあります。そこがまたたまらなくて、ふとした時に手に取ってしまうんですよね。 ちょっと不思議なお話の世界に迷い込みたい方には、おすすめの一冊です。小さい子供への読み聞かせや、夜寝る前に一話づつ読むのにも最適。 また気が向いた時に、エイキンの著作を読みたいなと思わせる、そんな素敵な一冊でした。 おすすめです。 以下に収録作品を挙げておきます。 「虹の最後のかけら」 「ぬすまれた夢」 「鍵のかたちをした葉っぱ」 「さけぶ髪の毛」 「女の子を愛した木」 「探しものーー足をひと組」 「世界一の画家」 「おふろの中のクモ」 「ことばをひとつ」
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教訓強めのショートストーリー。 【虹の最後のかけら】 虹のかけらを手にした少年が、虹のパンプディングを食べたり、ワナにかかったアナグマを助けるために虹でワナのカギをあけてあげたりする話。 【ぬすまれた夢】 盗まれた夢を取り返しに行く冒険。しかし夢を盗んだ‹歯の妖精〉が気の毒になり、夢を貸してあげる。 【鍵のかたちをした葉っぱ】 ゴブリンに騙され小さくされてしまったティム。ゼリーをあげたことがあるかたつむりが助けてくれる。 【さけぶ髪の毛】 いたずらに宮廷ネコのヒゲを切ったために、髪が吐き続ける下品な言葉を一生聞くことに。 髪を使って楽器の絃にしたり、湿地帯に住む<うしろ向きの人々(くるぶしから先が後ろ向きについている)>の敷物の材料にして生活を助けてあげたりしているうちに、元通りの髪に戻してもらえる。 「縞のあるもの全ての名において聞くが、なぜヒゲを切った?」 【女の子を愛した木】 赤ちゃんの時からかわいがっていたポリーが大きくなって町を出て行ってしまうと、元気を失ってしまった木。葉っぱでラブレターを送ったり、枝を折って贈り物をしようとしたりするも、うまく行かずに枯れる寸前に。 結婚して住む土地を決める時に、ポリーは木との楽しい記憶を思い出し、村に帰ってきて木も大喜び。木はポリーの赤ちゃんを見て、昔のように「世界中でこんなにかわいい女の子はいない」と思うのでした。 【探しものーー足をひと組】 汚い言葉ばかりを使っていたわがままなカル。あるとき蝶をテニスラケットで叩き落とすと、つばさのある者たちの女王によって足を取り去られてしまう。「たずね足」の広告を出すも、持ち寄られるのはバレリーナやフットボール選手の足や赤ん坊の足ばかり。足はステージで踊ったりしているようですが、捕まえようとすると逃げてしまいます。そんなか、プールで溺れそうな蝶をカルが助けると、足は家に戻ってきます。 蝶を助ける時、手で触ると蝶を傷つけてしまうので、口の中に入れて運ぶ。その際蝶は口の中でばたばたもがき始める。 【世界一の画家】 自分のために絵を書かなければ、お前の絵に自分の姿を勝手に描き続けるという『ケルピー』に、絵をかいてやり出て行ってもらう。しかし世の中の人が求めるのは『ケルピー』が入り込んだ絵の方だった…。 【おふろの中のクモ】 性格の悪い魔法使いの王女様が、お風呂に入り込んだクモを追い払おうと魔法を使うと、ハプニングでクモが100匹に増えてしまう。 自分のタオルを使わせるのが嫌だった王女は、侍女にクモを素手で掬って窓から捨てろと命じる。 するとクモに姿を変えられた王子の魔法がとけて、次女は王子様と結婚する。 その後、王女様の性格の悪さが世間に知れ渡ったのか、王女様は結婚もせず、魔法を使うことにも飽きて毎日玉座の上で何もせずにすごします。 【ことばをひとつ】 悪い言葉を使うたびに、1c㎡毎に皮膚が透明になる魔法を掛けられたダン。不名誉に思った親はダンを町から離れさせ山で羊飼いをさせます。 そのうちに町にはドラゴンがはびこり悪さを繰り返します。山の中の塔に閉じ込められた王女様100人を取り返すべくやってきた騎士に、ダンはある言葉を朝露で額に書け、と伝えます。 見事ドラゴンを退治した騎士にお礼を言われたダンは、次は何を考えようかと考え、自分の額に、ある言葉を描きます。その時稲妻がきらめくと「わかった、わかった」と言いながらダンは空に向かって手を振り、「そこでおとなしくしていてくれ。いまはいらない。ことばは一度にひとつでいい」と言ってヒツジの番を続けました。
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