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江戸文学問わず語り ちくま文庫
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江戸文学問わず語り ちくま文庫

円地文子【著】

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江戸文学問わず語り ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1992/08/24
JAN 9784480026446

江戸文学問わず語り

¥385

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2010/05/28

江戸文学に造詣の深い…

江戸文学に造詣の深い著者によるエッセイ。耽美な雰囲気も良いです。

文庫OFF

2016/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1992年(底本1978年)刊。  女の業や悲哀を切々とした文体で表現する著者が、幼少期より語り聞かされ、読み聞かせされ、そして少女期には自ら読破した江戸期文学。本書はこれを熱く語るエッセイ集。  殊に滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」、上田秋成の「雨月物語」「春雨物語」が熱い。  好きなものを思いっ切り語るとは、こういうことを言うのだなと感じ入る書だ。今風に言えばファンブック。  ところで、女流とはいえ、作家だから当然なのだろうが、紹介作品の濡れ場・責め場を衒いなく叙述し、時に美的エロティシズムの観点から肯定的に書く。著者の目線の幅の広さ、心性における懐の深さをも感じ取れる。  もっとも、受け手の側の問題、つまり、著者のこれらの書に対する熱さや、知識、思いを巡らせる経験を受け止めるだけの教養をこちら側が備えていないのも間違いない。  本書の熱さを十分受け止め得たかは甚だ疑わしい。

Posted by ブクログ

2014/11/23

円地文子、というと、やはり「源氏物語」。平安文学。 だから、江戸文学の本と見て、少し意外だった。 取り上げられているのは、馬琴、一九、三馬、四世鶴屋南北、黙阿弥、源内、秋成、近松など。 明治時代に生まれた人が、どんな文学的風土に育ったかがわかり、興味深かった。 東京生まれの円地...

円地文子、というと、やはり「源氏物語」。平安文学。 だから、江戸文学の本と見て、少し意外だった。 取り上げられているのは、馬琴、一九、三馬、四世鶴屋南北、黙阿弥、源内、秋成、近松など。 明治時代に生まれた人が、どんな文学的風土に育ったかがわかり、興味深かった。 東京生まれの円地さんには、秋成や馬琴に、今の私たちがジブリアニメに馴染んで育つように、親しんできたということだ。 そういう物語を幼かった彼女に教えてくれる大人たちも周りにいて。 さて、この本でびっくりしたのが、「八犬伝」に影響を与えたいくつかの書物についての考察。 獣姦というモチーフを切り出してきたことにも、ぎょっとしたけれど、「唐物語」や宋代の小説「捜神記」などの影響関係を見ていた。 それから、円地さんの文章を味わう力にも感銘を受ける。 秋成の雨月物語は、私自身も原文で読んだことがある。 でも、「吉備津の釜」の「家と見しはもとありし荒野の 三昧堂にて、黒き仏のみぞ立せまします」といった文に「高貴な恐怖感」「澄んだ恐怖」は感じられない。 言葉としては理解できるのだが、ここまで身に迫るものとして感受できない。 昔の人の、と言うべきなのか、作家の、というべきなのかはわからないが、ともあれ、優れた鑑賞力というのはこういうものなのか、と思った。

Posted by ブクログ

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