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反橋・しぐれ・たまゆら 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:反橋.しぐれ.住吉.隅田川.女の手.再会.生命の樹.夢.生きている方に.地獄.北の海から.たまゆら.お正月. 著書目録:p278~282 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1992/09/10 |
JAN | 9784061961906 |
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反橋・しぐれ・たまゆら
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
著者最後の発表作「隅…
著者最後の発表作「隅田川」を含む13の短編を収録している。
文庫OFF
本書に収録されたのは戦後間もない1946(昭和21年)から1951(昭和26)年に書かれたものばかりで、それに1971(昭和46)年、川端最後の小説「隅田川」を加えた構成。 巻頭の「反橋」「しぐれ」「住吉」および「隅田川」は共通して「あなたはどこにおいでなのしょうか。」との一...
本書に収録されたのは戦後間もない1946(昭和21年)から1951(昭和26)年に書かれたものばかりで、それに1971(昭和46)年、川端最後の小説「隅田川」を加えた構成。 巻頭の「反橋」「しぐれ」「住吉」および「隅田川」は共通して「あなたはどこにおいでなのしょうか。」との一文で始まり、人物なども共通した「連作」に当たる。これらの作品はかなり随筆っぽい書き方で、しかしフィクションだから小説なのだが、随筆だか何だかというこの領域のたたずまいは永井荷風の一部の作品にも見られるし、日本独特の文学フィールドであるのかもしれない。もっとも私はこの4作品には今回あまり惹かれるものはなかった。 やはり小説らしい後続の作品群が面白かった。文体がかなり懲りまくっていて読みにくいものや、「死」のテーマが極めて露骨に据えられたものなどもあるが、全体にやはり微妙なかそけき味わいに満ちていて、要約や批評が難しい。高校時代から川端康成は割と読んできたが、必ずしも「好き」とは言えず、感性の異なりも意識されるが、芸術的ではあるし、微妙な味を楽しむ文学世界として、時間を費やす価値のある小説だと思う。
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川端康成 は 純文学的な長編小説のイメージが強いが、短編小説や掌編小説の方がハードルが低くて面白い 講談社文芸文庫 も主題を揃えて短編を集め、解説 ( 竹西寛子 )を充実させて、いい仕事している この本の主題は「母を求める旅」「孤独」「古典回帰」あたり。幻想や死のイメー...
川端康成 は 純文学的な長編小説のイメージが強いが、短編小説や掌編小説の方がハードルが低くて面白い 講談社文芸文庫 も主題を揃えて短編を集め、解説 ( 竹西寛子 )を充実させて、いい仕事している この本の主題は「母を求める旅」「孤独」「古典回帰」あたり。幻想や死のイメージは薄れ、心の平安さを感じる作品群 物語のアイデアや 言葉選び〜特に序文と結文〜が秀逸だと思う。私小説的であり、主人公が 著者の分身として生きているように感じる 特に、母を求める旅(孤児根性)の始まりから終わりまでを描いた連作〜反橋、しぐれ、住吉、隅田川〜は感動的だった。3連作から20年以上経って「隅田川」で終わる壮大な構想は 初めから意図していたものなら 凄い 名言「僕は生きている方に味方するね。きっと人生だって生きている方に味方するよ」
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