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キリスト教と笑い 岩波新書219
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キリスト教と笑い 岩波新書219

宮田光雄【著】

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キリスト教と笑い 岩波新書219

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1992/03/19
JAN 9784004302193

キリスト教と笑い

¥220

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2020/10/06

「笑い」がタブーとされていたキリスト教だが、実は至るところにユーモアが隠されているという仮説のもと著者がキリスト教に関わるさまざまな人や書物を分析した書。 オススメ度: ★★★☆☆ かきつばた 海洋生物資源学科 所蔵情報: 品川図書館 193/Mi84 越中島図書館 081...

「笑い」がタブーとされていたキリスト教だが、実は至るところにユーモアが隠されているという仮説のもと著者がキリスト教に関わるさまざまな人や書物を分析した書。 オススメ度: ★★★☆☆ かきつばた 海洋生物資源学科 所蔵情報: 品川図書館 193/Mi84 越中島図書館 081/I 6/219

Posted by ブクログ

2016/02/07

「笑い」というよりは「ユーモア」に主眼が置かれていたが、楽しく読めました。ヨナ書や福音書について書かれている前半よりも、教会史〜現代の神学者カール・バルトについて語られている後半の方が、得られる者が多かった。福音書にはキリストが笑ったという描写はなかった=笑いは不要のもの・悪徳で...

「笑い」というよりは「ユーモア」に主眼が置かれていたが、楽しく読めました。ヨナ書や福音書について書かれている前半よりも、教会史〜現代の神学者カール・バルトについて語られている後半の方が、得られる者が多かった。福音書にはキリストが笑ったという描写はなかった=笑いは不要のもの・悪徳であるとした中世の神学者・宗教者たちの解釈には深い暗黒が感じられた。ユーモアなきところに恐怖ありって感じ。一方、バルトのユーモアあふれる語り口や人となりはとても魅力的に描写されていて、僕も名前しか知らないんだけれど、バルトの著作を読んでみたいと思わされた。 僕自身の考えではキリストは笑ったと思う。福音書に書かれていないのは、あまりに当然過ぎるので書かれていないだけ。キリストが行った最初の奇跡はカナの婚礼、水をワインに変える奇跡。結婚式という喜びの場で、こっそりこの奇跡を行ったキリストは、絶対に破顔して新郎新婦を祝福し、共に笑い、踊ったりしたはず。それに一切笑わない暗いメシアなんて、弟子もついていかないだろう。きっと、おっちょこちょいのペテロのしでかす失敗に、イエス一行は笑いが絶えなかったんじゃないかと。

Posted by ブクログ

2015/12/16

著者は、「武器としての笑い」であるウィットと、「解放としての笑い」であるユーモアを区別します。著者によれば、ユーモアの精神とは、終末論的状況においてキリスト教的な希望を失わず、それゆえにこの世の存在を相対化することのできる精神を意味しています。 その上で、こうした観点から、キリ...

著者は、「武器としての笑い」であるウィットと、「解放としての笑い」であるユーモアを区別します。著者によれば、ユーモアの精神とは、終末論的状況においてキリスト教的な希望を失わず、それゆえにこの世の存在を相対化することのできる精神を意味しています。 その上で、こうした観点から、キリスト教の歴史の中からとくにユーモアを感じさせるエピソードを紹介しています。とりわけ『旧約聖書』におけるヨナの物語や、イエス、パウロ、ルター、カール・バルトについて、比較的くわしい検討がおこなわれています。

Posted by ブクログ

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