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ヌード写真 岩波新書209
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1992/01/23 |
JAN | 9784004302094 |
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ヌード写真
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
ヌード写真を題材に、性にまつわる政治学的な意味について考察をしている本です。 「おわりに」で著者は、本書の議論が二つの方向から進められていると述べています。一つは「ヌード写真における女性のあつかわれ方」、もう一つは「現代社会におけるヌード写真の氾濫ぶり」です。そのうえで著者は、...
ヌード写真を題材に、性にまつわる政治学的な意味について考察をしている本です。 「おわりに」で著者は、本書の議論が二つの方向から進められていると述べています。一つは「ヌード写真における女性のあつかわれ方」、もう一つは「現代社会におけるヌード写真の氾濫ぶり」です。そのうえで著者は、「こうしたふたつの線がさらに分岐し、いくどか複雑に交差して生み出していく諸問題をとりあげてきた」と述べているのですが、個人的にはその交差のありようについて十分に論じられていないように感じました。とくに著者のいう第二の方向である、「現代社会におけるヌード写真の氾濫ぶり」が、性にまつわる政治的な権力構造を一方では強化しつつ、他方で性を空虚なものにしていくということへの目配りが、荒木経惟についての考察など一部を除いては、十分になされているとはいいがたいように思います。 もちろん著者は、現代におけるヌード写真のそうした意味を見落としているのではなく、むしろ性という現象をひたすら不毛なものにしてしまう傾向に対して内側から抵抗する可能性をもつ、一部の写真家たちの仕事を救い出そうとしているということはできるでしょう。こうした試みは、芸術の記号論のような観点からなされているのですが、ヌード写真の社会学的な側面について踏み込んだ議論がなされておらず、高尚な議論にとどまっているところに不満を感じてしまいました。
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ヌード写真を芸術の観点からではなく社会性の観点から論じた本。 男性主体の女性のモノ化を反映する従来のヌード写真から、性的身体の価値観に疑問を呈するようなヌード写真への変化を読み解く。 全体的に興味深いのではあるが、著者の男/女という2元論的な論じ方やヌード写真の主な被写体が女...
ヌード写真を芸術の観点からではなく社会性の観点から論じた本。 男性主体の女性のモノ化を反映する従来のヌード写真から、性的身体の価値観に疑問を呈するようなヌード写真への変化を読み解く。 全体的に興味深いのではあるが、著者の男/女という2元論的な論じ方やヌード写真の主な被写体が女ということについての偏った解釈、家族のヌード写真が撮られたことがフロイトの提唱したエディプス・コンプレックスが歴史的に過去のものとなった証拠であるとする論理の飛躍など、疑問を感じる論調も多かった。 また、所々重要な論を抽象的な表現で通り過ぎる嫌いがあり、もやもや感が残る。 しかし、ナチス時代におけるヌーディスト的なヌード写真の出現に関する考察は明快であり非常に面白く、その章だけでも読む価値があると思う。
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都市学とか、まあ、現代社会学(?)について強い興味を抱いていたときに読んだ本。 岩波新書でこのタイトルかよ! という衝撃に負けて購入(笑 ヌード写真の歴史、存在について、見る側、撮る側、撮られる側の意識など様々な視点から語られており、社会が性をどう取り扱ってきたかということも...
都市学とか、まあ、現代社会学(?)について強い興味を抱いていたときに読んだ本。 岩波新書でこのタイトルかよ! という衝撃に負けて購入(笑 ヌード写真の歴史、存在について、見る側、撮る側、撮られる側の意識など様々な視点から語られており、社会が性をどう取り扱ってきたかということも再考させられました。
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