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たった一人の生還 「たか号」漂流二十七日間の闘い
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1992/09/15 |
JAN | 9784103881018 |
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たった一人の生還
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商品レビュー
4.3
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失意や絶望の中でのドラマ、人間の無力感あるいは底力を見る。単なるサバイバル本では無い。救命用いかだのライフラフト、半径数メートルの中で仲間が死に絶えていく。海原に一人。活字を読んで映像を再現する力に自信がある人、主役に感情移入し、追体験できる人は注意が必要。大海に放り出され、閉鎖...
失意や絶望の中でのドラマ、人間の無力感あるいは底力を見る。単なるサバイバル本では無い。救命用いかだのライフラフト、半径数メートルの中で仲間が死に絶えていく。海原に一人。活字を読んで映像を再現する力に自信がある人、主役に感情移入し、追体験できる人は注意が必要。大海に放り出され、閉鎖空間で仲間が亡くなり、飢えや渇きと戦う恐怖、取り分け夜の怖さは頭に残る。 日本からグアムまでのヨットレースで起こった転覆、遭難事故。92年。この時のレースは天気も荒れ、実は本著で唯一生存した佐野さんのヨット「たか号」以外にも、マインマイン号でも死を伴う同様の事故が発生した。だから、装備の甘さやレースまでの準備期間の短さなど、これを機に、検証が為されるきっかけになる。 山にしても海にしても、自然と対峙する趣味、競技は命と隣合わせであるという事。その事がもたらす極限状態の人間達のドラマ、生存者の直筆の記録として、本著は重要な資料でもある。 スティーブン・キャラハン等の漂流記と比較して感じたのは、水分補給は、海水で可能か否かの違い。スティーブンは、海水だったが、佐野さんは、それができず、自らの尿に頼った。両者、ラフトに寄り付いた海鳥を手掴みで捕食する事に成功している。何故一人だけ生き残れたかは、定かでは無い。年齢や内臓ダメージ状態、この尿を飲む行為ができた事が言われるが、最後は、気力と運か。 互いの尿の温かさを感じる文章や、時計に遺書を彫る部分、足がぶつかり合ってイライラする所や、発見を促すリフレクターをお守りのように過剰に思う気持ち。コーラを飲みたい、と声を掛け合う。徐々に自分と他人の区別がなくなる感覚。証言でありリアルな追体験を得られる貴重な一冊だ。
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横須賀から初島までヨットで行った際、嵐に遭遇して船にしがみついていた経験がある。もし海に放り出されたらと思うとものすごく怖かった。周りに何も見えない海の真ん中で仲間が次々と亡くなっていく中、一人きりで生き延びようと耐える様子が生々しい。海は怖い。
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佐野さんが救出された時の映像は、ほんの少し覚えているような、或はそれが後になってからの映像なのか判然としないが、裏表紙の写真は見覚えがあった。 文庫版が出たとき、母が文庫を読み薦めてきたが、恐くて、 いつか読むと言って断ったため、随分経っての読了だ。 転覆時に一人、漂流時に5人...
佐野さんが救出された時の映像は、ほんの少し覚えているような、或はそれが後になってからの映像なのか判然としないが、裏表紙の写真は見覚えがあった。 文庫版が出たとき、母が文庫を読み薦めてきたが、恐くて、 いつか読むと言って断ったため、随分経っての読了だ。 転覆時に一人、漂流時に5人を続けざまに亡くし、海に還す様子が感情的でなく書かれているのが尚更悲しく辛い。 月並みだが、地に立ち、屋根があり濡れないで眠れて、 味わう余裕がある食事を頂ける有り難さったらない。 誰もがヨットマンとして素晴らしかった、というのは 亡くなった方々にとって至極当然な事だったと思う。 人間としての度量は、緊急事態の時に表れる。 まさに生死をかけた時にそう振る舞えた皆さんは、 本当に素晴らしいと思う。 小笠原の海は、「おが丸」で2回往復したが、 うち1回、佐野さんが書いている様に、まさに “降るような星空”を臨む事が出来た。 神々しい日の出も体感した。 海の上ならではのあの光景と、恐ろしいまでの 海というのは紙一重なのだが、 それでも惹き付けられるものがあるのは、十分に分る。 ほんとうに貴重な体験記。
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