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腸は考える 岩波新書191
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腸は考える 岩波新書191

藤田恒夫(著者)

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腸は考える 岩波新書191

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2002/10/25
JAN 9784004301912

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商品レビュー

3.4

11件のお客様レビュー

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2010/05/28

軽く見られがちな臓器…

軽く見られがちな臓器も実は大きい働きがあった。

文庫OFF

2020/09/03

【動機】腸と人間の感情のつながりが知りたくて 著者があとがきに残しているように、本書は研究結果が出るまでどんな研究者が関わってどのように進んでいったか、といったことにより焦点を当てていると思う。わかりやすい例えと親しみのある文体のおかげで、専門的な内容でも読みやすく感じた。西洋...

【動機】腸と人間の感情のつながりが知りたくて 著者があとがきに残しているように、本書は研究結果が出るまでどんな研究者が関わってどのように進んでいったか、といったことにより焦点を当てていると思う。わかりやすい例えと親しみのある文体のおかげで、専門的な内容でも読みやすく感じた。西洋医学的アプローチを紐解くことで、ほかのところでいわれていることに理由の通じるものがあり興味深かった。 内容は当初期待した内容と少し違った。最後の方はぱらぱらと終えた。再読するとより理解できそう。 ♧腸は取り込まれた物質ごとに異なる反応を起こせる。たんぱく質・脂肪→膵臓から分解酵素を出す 酒やスープ(アミノ酸)→胃酸分泌の指令を出す 黄身→胆嚢の収縮+胆汁を腸に流す ♧腸の働きは中枢神経系から独立しているので睡眠中も同じように機能する ♧ガストリン→幽門前庭から放出される物質。胃酸を分泌させる セクレチン→十二指腸から放出される物質。膵臓から重曹水を出させる  ♧ガストリンやセクレチンのように、血中に放出されて遠隔の特定の臓器に作用する物質をホルモンと呼ぶ ♧各種ホルモンはそれぞれ特定の細胞から合成される ♧顕微鏡標本をつくるためにつかう固定液は、ホルマリンに水銀の化合物などの金属塩を混ぜたもの。細胞を殺し、あらゆる生命活動を停止させ、たんぱく質を凝固させる ♧固定液に反応して基底果粒細胞の果粒が黄色く見えるので、腸の「黄粉細胞」は略して「EC細胞」と呼ばれる ♧膵臓のランゲルハンス島という内分泌細胞ではインシュリンなどが分泌される ♧腸の基底果粒細胞は、上部がセンサーのように働き、下部からホルモンを放出する。味蕾の細胞と働き方が似ている ♧各刺激によって次のようにホルモンが放出される 0.4%塩酸→セクレチン放出 卵黄やアミノ酸→CCK 肉、酒、重曹→ガストリン ブドウ糖→セロトニン ♧食べ物が酸性に傾くとガストリンの出が悪くなる ♧産学協同は薬屋がスポンサーの意 ♧ホルモンの名前の末に  「イン」→機能促進(ガストリン)  「オン」→機能抑制 ♧空腹時に胃から小腸、さらに大腸へと筋肉の収縮の伝播が繰り返される。腸の中には食物通過後も腸から剥げ落ちた細胞や腸内細菌などの貯留物があるので送り出す働きを担う ♧膵臓はCCKの消化酵素分泌指示に対して細胞数とサイズの両方を増やす対応をすることがある ♧多様な食物を摂ることは、腸のセンサー細胞を刺激して、胃腸や膵臓を強く大きく保つのに役立つ ♧血糖値が高すぎる(糖尿病)と、さまざまな細胞に支障をきたし、低すぎると脳のニューロンが死んでしまう ♧血中の余剰カルシウムは骨に蓄積される。欠乏すると骨からカルシウムが引き出される

Posted by ブクログ

2020/05/27

1991年初刊、1995年11刷 30年前に既に脳腸ホルモンが知らされていたのか。25年前に私は何故この本を手に取ったんだろう…説明図や最終章のヒドラが気持ち悪かったことしか覚えてなかった。が、改めて読んでも古びていない名著だ。

Posted by ブクログ