大川隆法の霊言 神理百問百答

米本和広, 島田裕巳【著】

• 販売会社／発売会社: JICC出版局/
• 発売年月日: 1992/01/10
• JAN: 9784796602563

商品レビュー

2023/03/19

大川隆法の著作150冊読破という偉業に挑戦した著者。84冊を越えたとき、突然彼に、大川隆法の霊が憑依した…。
著者と大川隆法の、信者も思わず笑う百問百答。巻末に「幸福の科学」の天敵、宗教学者・島田裕巳の大川隆法への最後の手紙を収録。

キリストは復活しなかったとか聖母マリアは処女懐胎しなかったとか大川隆法がキリストを指示していたなどキリスト教信者が聞いたら怒られる事実誤認に始まり、現実主義の孔子が神の世界をといたり、他力本願の親鸞が自力本願を説いたりするなど、事実誤認が著しい。
ノストラダムスの霊言は、「ノストラダムスの大予言」の盗用疑惑があり、「目が悪い人は社交性がない人、耳が悪い人は聞く耳を持たない人」などの大川隆法の差別的な思想が入り混じり、さまざまなパクリ疑惑がある出鱈目な内容。
イスラム教やキリスト教の国で現地語で出版されていないのが、イスラム教信者やキリスト教信者に読ませられないレベルの本という証左であることがよくわかる霊言論破本。

2013/07/11

大川氏自身が新版の『太陽の法』まえがきで、「どうも、この国のジャーナリストや宗教学者には、謙譲の美徳が理解できないようなので、飾らず率直に書いてみた。」
と言わせたのがおそらく本書であると思った。

多くの大学教授らのアドバイスをうけつつ、当時の大川氏の本を150冊も読破したジャーナリストの米本和広氏、あとがきには宗教学者の島田裕己氏が「幸福の科学」の教義の矛盾点を、「大川隆法の霊」との対話で暴きだしている。
今となっては、幸福の科学の教理が矛盾だらけで、大学・・・いや高校生レベルの試験でもまともに答案をかけたものではないのはもはや常識であるが・・・。

しかし、信者にとっては、いくら、こんな本を何冊も読ませて、教義の矛盾点を指摘したところで、自分たちを客観的に見つめることはできないだろうという確信もある。

彼らは、「法」によって救われた、自分の人生の支えになった、自分を変革していくことができた、など、実際の体験が彼らの信仰の軸となっているからであるからと思う。

日本には、幸い信仰の自由があるため、自分から好き好んでこの教団を面白半分で批判する気はないし、信じたければ信じればいいと思う。

ただし、信仰ゆえに・・・いや、もはや洗脳といったほうがいいのか・・・それゆえに他者を傷つけることだけはやめていただきたいものだ。

「幸福の科学は、弱者を救うどころか蹴落としてしまう」というくだりにはじつに納得させられた。自分もそれで幸福の科学の活動から去っのであるから・・・。

2005/05/25

【 本書を読まずして、「幸福の科学」 を語るなかれ！】

　ノストラダムスの部分でちょっぴり協力させていただいています (^^)/。

　著者の米本さんは、『いまどきの神サマ (別冊宝島、後に宝島社文庫)』 で初めて大川隆法氏の本名と生い立ちを明らかにした記事を書いた後、もうこの問題は終わったと思って資料も友人のライターに上げてしまったりしていたそうなのですが、「幸福の科学」 側が名指しで批判してきたため、改めて本腰を入れてこの本を書くことにしたのだと伺っています (薮蛇ってやつですね (^^)。

　この本の意義は、「詳細を見る」 をクリックしてアマゾンのカスタマーレビューをご参照ください。

【 大川隆法氏や 「幸福の科学」 について語るならば必読の書 】

　教えにとらわれて悩んでいる方が近くにいたら、ぜひ奨めてあげましょう。

　現在は絶版ですが、【 古書で見つけたら即買いをお勧めします 】