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文章読本 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1991/11/10 |
JAN | 9784167170028 |
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文章読本
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
文芸評論家の手になる「文章読本」です。谷崎潤一郎や三島由紀夫、丸谷才一のものと比べるとあまり知られていませんが、名のある作家の文章の中から悪文の例を引いており、おもしろく読めました。 少し気になったのは、悪文の例としてあげられているのが、朝日新聞の「天声人語」、野間宏、大江健三...
文芸評論家の手になる「文章読本」です。谷崎潤一郎や三島由紀夫、丸谷才一のものと比べるとあまり知られていませんが、名のある作家の文章の中から悪文の例を引いており、おもしろく読めました。 少し気になったのは、悪文の例としてあげられているのが、朝日新聞の「天声人語」、野間宏、大江健三郎、そして灰谷健次郎など、思想的な偏りが見られることです。一方、名文の例に日高普の『精神の風通しのために』が取り上げられていますが、ここで取り上げられている文章自体は、左翼思想の硬直性を内部から批判したものです。著者は、保守派の論客として知られた谷沢永一の盟友であり、何らかの思想的な予断が入り込んでいるのではないかという疑いを抱く読者がいるかもしれないと思われるのは、著者のために残念に思います。 とくに興味深く感じたのは、名文として取り上げられている作家の中に、司馬遼太郎や宮脇俊三、海老沢泰久など、従来あまり文章そのものに注目されることのなかった名前があげられているところです。また、内容と文体の織りなす見事な文章として安東次男が取り上げられているところにも、認識を新たにさせられました。
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お恥ずかしい話だが、司馬遼太郎全集の書評を書かれた向井敏氏のことを丸谷才一氏がとっても評価されていて初めて知った。 そして、「文章読本」との出会いがあったのだが、古今東西の作家が書かれた文章を分析されていて、文章を読む奥深さ、心構えなどを勉強させていただいた本でありました。
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文章には、いい文章と悪い文章があって、読みやすいからいいわけではなく、理解するのが難しい文章が悪いともいえなく、内容あってのいい文章なのだそうです。内容が簡単で、すらすら読み進めていける文章でも、情感の伝わる文体なら名文で、2行3行で説明できることを数ページにわたってまわりくどく...
文章には、いい文章と悪い文章があって、読みやすいからいいわけではなく、理解するのが難しい文章が悪いともいえなく、内容あってのいい文章なのだそうです。内容が簡単で、すらすら読み進めていける文章でも、情感の伝わる文体なら名文で、2行3行で説明できることを数ページにわたってまわりくどく記された文体が悪文だそうです。
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