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カオス 新しい科学をつくる 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1991/12/20 |
JAN | 9784102361016 |
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カオス
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
【一時中断】第五章ストレンジアトラクタまで読了 昔、住んでいたところの古本屋さんで150円で買って積んでいたのを掘り返して読んでいます。 世界は複雑なのにも関わらず、物理法則というのその中にごく単純な方程式に従う本質らしきものを引っ張り出してくる仕事でした。現実との差異は取る...
【一時中断】第五章ストレンジアトラクタまで読了 昔、住んでいたところの古本屋さんで150円で買って積んでいたのを掘り返して読んでいます。 世界は複雑なのにも関わらず、物理法則というのその中にごく単純な方程式に従う本質らしきものを引っ張り出してくる仕事でした。現実との差異は取るに足らない測定時のぶれだと考えられていて、理想的にはそういうものを取り去れるのだと思われてきました。ところが、気象学、経済学その他諸分野でその枠に収まらない現象を見出すものが現れてきていました。それは、分野の間で専門家がおらず、当初は馬鹿にされましたが、のちに「カオス学」という一大分野に成長するに至りました。 この本は、その登場人物がさまざまな発見をする過程をドラマティックに描いた歴史本で、『化学の歴史』『遺伝子』などと同じような分野通史です。そのため、カオス、散逸構造、力学系などの初等的な教科書をやって登場人物と、登場定理に親しみを持った後に読むと、非常に面白いだろう、との予測にいたり、半分まで読んだところでいったん中断です。 別件で生物リズムに関する本を買いましたのでそちらを先に読んでいきたいと思います(◍•ᴗ•◍) トランスジェンダー等に関する機微も複雑であり、これまでに得られている「法則」「常識」などはもういちど見直したほうが良いのだろうと思います。例えば、これまでは、それぞれのマイノリティ(LならL、TならT)が個別独立に自らの権利を主張し、それらの間の利害関係は顧みられることが少なかったと思います。科学の歴史に学びつつ、進めていければと思います。
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大学院生の頃、ローレンツアトラクタやマンデルブロ集合の妖しい美しさに魅せられて原書を手に入れたが、全く歯が立たず30年以上経ってようやく読み終えた。「決定論的非線型力学系の不規則で予測不可能な振舞い」とでも言えるカオスの発展について伝記ミステリ風に解説する書。欧米の科学入門書はと...
大学院生の頃、ローレンツアトラクタやマンデルブロ集合の妖しい美しさに魅せられて原書を手に入れたが、全く歯が立たず30年以上経ってようやく読み終えた。「決定論的非線型力学系の不規則で予測不可能な振舞い」とでも言えるカオスの発展について伝記ミステリ風に解説する書。欧米の科学入門書はとてもリッチだ。『単純な系が複雑な振る舞いを生み、複雑な系が単純な振る舞いを生むことがある。なかんずく最も重要なのは複雑さの法則がそれぞれの系を構成する原子の詳細とは一切関係なく、全てに普遍的に適用されるということだ』 個人的には統合失調症診断にカオスが貢献する可能性と、発見した集合の美しさとは裏腹な強欲なマンデルブロの姿が印象的だった。科学者の世界はその追求する世界の美しさとは無関係に、その発見を誰が最初に発表するか、という生き馬の目を抜くようなところもあるが、本書はその部分も包み隠さず描いていて非常に面白かった。
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カオス入門 -2007.12.29記 「進化とはフィードバックのあるカオスだよ」-ジョゼフ・フォード この宇宙は、たしかにでたらめさと散逸の世界であるのかもしれない。 だが「方向」を持ったでたらめさは、驚くべき複雑さをつくることができるのだ。 そして散逸こそは、その昔ローレンツが発見したように、秩序のもとなのである。 「神はたしかに人間相手にサイコロを振っているのだ」とは、 アインシュタインの有名な問いかけに対するフォードの答えである。 「だがそのサイコロには、何かが仕込んである。現在の物理学の主な目的とは、それがどんな法則に従って仕込まれたか、そしてどうすればそれを人間のために利用できるかを突きとめることだ」-P525 現代科学の「相対論」「量子論」発見につづいた「カオス」論の展開をバタフライ効果にはじまり解き明かしてくれる非線形科学の入門書として、文系人間にとってはかなりの良書といえるだろう。
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