ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック 中公文庫

村上春樹【著】

• 内容紹介: 内容:スコット・フィッツジェラルドと五つの町 コンクリ-トとガラスの楽園-ニュ-ヨ-ク州ニュ-ヨ-ク.「アラ-の園」の人々-カリフォルニア州ハリウッド.ロックヴィル巡礼-メリ-ランド州ロックヴィル.奇妙に心地よい太陽の照る場所-アラバマ州モントゴメリイ.ホワイト・ベア湖の夢-ミネソタ州セント・ポ-ル. スコット・フィッツジェラルドについての幾つかの文章 『夜はやさし』の二つのヴァ-ジョン.ゼルダ・フィッツジェラルドの短い伝記.映画『華麗なるギャツビ-』についてのコメント. スコット・フィッツジェラルドの二つの短篇 自立する娘・リッチ・ボ-イ スコット・フィッツジェラルド著 村上春樹訳. スコット・フィッツジェラルド年譜:p313～316
• 販売会社／発売会社: 中央公論社/
• 発売年月日: 1991/04/10
• JAN: 9784122017955

商品レビュー

2010/05/28

『ノルウェイの森』の…

[文庫ＯＦＦ]

『ノルウェイの森』の主人公も読んでいる『グレート・ギャッツビー』の著者が村上春樹に与えたものとは?

2016/12/31

村上春樹のフィッツジェラルドへの拘りが血肉となっていることがあるよく分かります。この作家が単にアメリカ文学の模倣者でないことも。
それにしても『リッチ・ボーイ』は不思議な魅力あり、思わず読み返してしまいましたわ。身勝手のようでいて皆似たような記憶がある、言ってみればたわいもない話なんですが、何というか息遣いが感じ取れるんです。上手く言えてないけど。

2013/09/25

村上春樹によるスコット・フィッツジェラルドへの熱烈なオマージュ。この中でも、その言葉にについて若干説明されているが、本書の前半はフィッツジェラルド所縁の地へのPilgrimage（巡礼）だ。ニューヨークやセントポールなど５つの地を巡る春樹の旅。研究者のそれといささか違うのは、彼がその地の空気感を何よりも重んじるということだろう。そして、それが１番良く出ているのがアラバマ州モントゴメリーだ。後半は２つの短篇が訳出されているが、ベスト５に入るという「リッチ・ボーイ」は『グレート・ギャツビー』に通じるもの。