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グリム童話 メルヘンの深層 講談社現代新書1034
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グリム童話 メルヘンの深層 講談社現代新書1034

鈴木晶【著】

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グリム童話 メルヘンの深層 講談社現代新書1034

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1991/01/20
JAN 9784061490345

グリム童話

¥220

商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

桐生操の盗作事件でも…

桐生操の盗作事件でも話題に。こちらは学問的な本です。

文庫OFF

2015/09/21

メルヘンとは、「ちょっとした知らせ、情報、うわさ」だとのこと。 これだけでも、新しいことを知ることができて、ちょっとうれしい。 90年代に出た本らしい感じがする本だった。 つまり、それ以前にはやった精神分析ですべてが解き明かせるという普遍主義的な雰囲気から、歴史や文化などの個別...

メルヘンとは、「ちょっとした知らせ、情報、うわさ」だとのこと。 これだけでも、新しいことを知ることができて、ちょっとうれしい。 90年代に出た本らしい感じがする本だった。 つまり、それ以前にはやった精神分析ですべてが解き明かせるという普遍主義的な雰囲気から、歴史や文化などの個別性を見るべきだと転換する動きが感じ取れる。 筆者は、西洋法制史の専門家。 そのためか、特に白雪姫の章がとても面白い。 王妃のしたことは、すべて未遂なのに、与えられる罰が大きすぎると筆者は問題提起する。 本書では、当時のいつまでも魅力的であろうとすることへの罰という発想だと説明している。 美魔女ブームの昨今を考えると、価値観は変わったなあ、と思う。(ただ、いつまでも魅力的であることから降りられないことが幸せなのかどうかは微妙だと思う。) 真っ赤に焼いた鉄の靴を履かせて死ぬまで踊らせるというのは、魔女裁判での拷問の道具だったとか。 つまり、王妃は白雪姫に魔女として告発され、死刑に処せられたと読めるのだそうだ。 16・17世紀、当局が魔女狩りに血道をあげ、子どもの証言を得ようと証言者の年齢制限を撤廃したという。 王妃はそういった、子どもから密告されて処刑された女性たちと重なる部分があるという見方ができるということだ。 ここは、なるほど、と思った。 魅力的になる娘を父から守るための、姫の追放であり、むしろ王妃は姫の様子をこまめに見て世話をしているのではないか、といい解釈はちょっと半信半疑だけれど。 ところで、本書で時々触れられる、マリア・タタール。 グリム童話の再解釈をした人のようだ。 精神分析の象徴の解釈に対して、フェミニズム的にな解読を示した人なのかなあ、と思う。 新曜社から邦訳があるようだが、今、読めるのだろうか。

Posted by ブクログ

2012/12/14

グリム童話の概説本。 いわゆる「本当は怖い」の部分にばかりフォーカスしたものではなく、メルヘンの分析・分類や、歴史資料としての意味、精神分析的解釈まで幅広くさらっと触れられていて、読みやすくて面白い。 グリム童話の成り立ちというと、そもそも誰が語ったもので原典はどうだったのかが...

グリム童話の概説本。 いわゆる「本当は怖い」の部分にばかりフォーカスしたものではなく、メルヘンの分析・分類や、歴史資料としての意味、精神分析的解釈まで幅広くさらっと触れられていて、読みやすくて面白い。 グリム童話の成り立ちというと、そもそも誰が語ったもので原典はどうだったのかが論点になったり、 あるいは、精神分析的解釈で赤いずきんが何を表すのか等など、細かい点が着目されがち。 しかし歴史的経緯はさておき、現代でも読み物として広く受け入れられていることの意味を問う―原典に忠実でないにせよ時代を超えて変化しつついま現出しているストーリーから現代の価値観に沿う部分を見出す―という視点が面白かった。

Posted by ブクログ

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