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ぼくはナチにさらわれた
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ぼくはナチにさらわれた

アロイズィトヴァルデツキ【著】, 足達和子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 共同通信社/
発売年月日 1991/08/15
JAN 9784764102651

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2017/12/02

アウシュビッツで飢餓室を見、幾千という数えきれない靴、子供用の靴、眼鏡、義足、それから枯れ草のように刈り取られた髪の毛の山を見、あの乳母車、歯と義手の山に視線を奪われ、死の棟の承継の壁の前に立って、ようやく神経は全く言うことを聞かなくなりました。私は打ちのめされ、完全に叩きのめさ...

アウシュビッツで飢餓室を見、幾千という数えきれない靴、子供用の靴、眼鏡、義足、それから枯れ草のように刈り取られた髪の毛の山を見、あの乳母車、歯と義手の山に視線を奪われ、死の棟の承継の壁の前に立って、ようやく神経は全く言うことを聞かなくなりました。私は打ちのめされ、完全に叩きのめされ、あの死の壁の前でドイツ語が聞こえた時は、その人たちにむしゃぶりつきそうになりました。この瞬間、あらゆるドイツ的なものを憎みました。私はこれ以上耐えられず、そこやらの隅に隠れて泣きました。いったい奴らは私をどうしようとしたんだ?もしかして私はアウシュビッツの人形で遊んだのか?ガス室に送られた子供たちの靴や洋服を着たのか?今になって収容所のこの緻密な、偽善的な清潔さがわかりました。何もかも殺菌し、花が美しく飾らなければなかった。モーツアルトを聞きながら人が殺されていたのです。いったいドイツの天才よ、おまえは何をしてくれた。どうして野蛮に身を任せ、堕落に屈服しなければなかったのか。復讐でもしたつもりか。自らの不毛を知り。もはやこの世にベートーベン、ゲーテ、ハイネ、ヘルダーリンのような人々は生み出せないと悟ってか。生きとし生けるものの上に死をもたらし、夜の闇を拡げる悪魔しか作れなくなってしまったか。どうしてそうなってしまったんだ?おまえを、あの全うしようとしてできなかった「使途」の意識がダメにしたのか。新しい天才を欲し、自らの子宮からそれを生み出せなかった民族が、あらゆる悪の天才を投票で選んだのか。偶像を讃え、締め付けられることを好んだのか。そして誰それの見境なく、ありきたりの犯罪者にまで胸の金属片をくくりつけ、その前に跪いた「選ばれた民」よ。私も家臣の列に加わるはずだった。そのために征服したヨーロッパの子孫から「圧政者の手先部隊」を作ろうとした。最高執政官の殺人者と火付け人から成る、新しい「近衛連隊」が招集された。私がこう思ったのは、私の上にこの巨大な残酷と非道が雪崩を打ってくると感じた数分の間のことでした。我が「大帝国」のサナトリウムとはこのことだったのだ。もしヒトラーが戦争に勝っていたら、私は何になっていただろう。もしかしてポーランド駐在の何かの副官にでもなっていて、同胞に死刑を宣告していただろうか。私にそんなことが一体できるか。決してできはしないと思う。でも宣告しろと他の者に命じただろうか。

Posted by ブクログ

2015/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「レーベンスボルン」 ヒムラー直属の組織。親衛隊員にできるだけ多く子供をもたせ、良き血の母親と子供を助け、未来のエリートを育てるという目的のために作られた。 これだけでも、随分と「はい?」となるけれども、この表の顔以外に「陰の顔」がある。 一つは、優秀なドイツ人を数多く自然の出生を待たずに組織的に産ませること。 もう一つは、多民族の子供の誘拐ないしは略奪。 この本は「レーベンスボルン」によって、実の両親が生きているのに略奪され、孤児ということにさせられドイツ人夫婦の養子となっていたポーランド人の手記だ。 記憶は塗り替えられ、ドイツ人として生きていたところにポーランドの母から手紙が届く。 一家にしてみればまさに寝耳に水だった。 ドイツ養家の中でのすれ違いもあり、彼はポーランドで暮らしていくことになるが、彼が信じていたことが少しずつはがれていく様が書かれている。 子供であればあるほど、国や権力が信じこませたいものを吸収し自分の価値観として内在化させてしまうことが分かった。

Posted by ブクログ

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