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現代音楽のポリティックス
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現代音楽のポリティックス

小林康夫【編】

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現代音楽のポリティックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 書肆風の薔薇
発売年月日 1991/02/10
JAN 9784891762438

現代音楽のポリティックス

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商品レビュー

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2014/11/29

1980年代後半、東大教養学部で行われた、現代作曲家たちの講演を集めたもの。講演はどれも非常に短い。 クリスチャン・ウォルフの講演は、「音楽と政治」という、日本文化の文脈にはあまりなじみのないテーマを論じているが、丸山眞男の言うように、本人にその気が無くても、こんにちの生のあらゆ...

1980年代後半、東大教養学部で行われた、現代作曲家たちの講演を集めたもの。講演はどれも非常に短い。 クリスチャン・ウォルフの講演は、「音楽と政治」という、日本文化の文脈にはあまりなじみのないテーマを論じているが、丸山眞男の言うように、本人にその気が無くても、こんにちの生のあらゆる場面に政治は絡みついている。音楽作品を孤独に書いて、引き出しにしまい込んでいればさほど社会との接触はないかもしれないが、作品をどこかに「発表」することは、間違いなく「政治」的行動の一種である。日本の現代音楽の関係者たちも、彼らなりの奇妙な(?)ローカルでアンダーグラウンドなアカデミー空間を「政治的に」形成していることに違いは無い。 冒頭の近藤譲・小林康夫・笠羽映子各氏の鼎談は、「現代音楽の状況は」といった概論的なプロローグを形成しようとしているのだが、この本にはそんなまとまりはない。各人バラバラな音楽論のそれぞれを好きなように楽しめばいい。そういう本である。

Posted by ブクログ