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ネクスト・センチュリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ティビーエス・ブリタニカ/ |
発売年月日 | 1991/11/07 |
JAN | 9784484911274 |
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ネクスト・センチュリー
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「だいたい、愛国主義というのはどうやって定義するのか。政府の 行動をすべて盲目的に支持することが愛国的なのか。それとも、 一人一人の国民が、政府の望むところに賛成しようが反対しようが、 祖国のために正しいと思う原理原則にしたがって発言し行動すること が愛国的なのか。(中略)あの反...
「だいたい、愛国主義というのはどうやって定義するのか。政府の 行動をすべて盲目的に支持することが愛国的なのか。それとも、 一人一人の国民が、政府の望むところに賛成しようが反対しようが、 祖国のために正しいと思う原理原則にしたがって発言し行動すること が愛国的なのか。(中略)あの反戦運動をしている人たちも、愛国 主義者かも知れない。少なくとも彼らには、自分たちの祖国愛が あなたの愛国心と同じように真摯なものだと信じる権利はある筈だ。 そして、その信ずるところを表明する憲法上の権利もある。この 歴史的な国民的議論にあって、彼らの言い分をわれわれが報道した からといって、それが愛国主義に反することになるとはどういうことだ」 何度も引用しているが、アメリカのニュースキャスター、故ウォルター・ クロンカイトがヴェトナム戦争の際に「報道は愛国的でなければなら ない」との国防長官の発言に対しての言葉だ。 その、「愛国的でなかった」ヴェトナム戦争報道の一翼を担ったのが 本書の著者である。ヴェトナム戦争を「泥沼」と表現することがある が、この「泥沼」を最初に使った人でもある。 1991年に日本向けに書かれた本書は「戦争の世紀」「アメリカの世紀」 と言われた20世紀を振り返り、21世紀の課題を考える著作である。 ソ連にゴルバチョフが登場し、ソ連の衛星国だった東欧各国で 民主化運動が連鎖し、冷戦構造が終幕を迎える。だが、アメリカは それでも2大超大国という幻想にしがみついていたかった。 そうでなればアメリカの存在意義がないからだ。第二次世界大戦で 疲れ切ったヨーロッパに取って代わるように経済的発展を遂げ、 西側世界で唯一の強大国となったアメリカ。 政治と軍事がすべてに優先し、繁栄を謳歌する為に国の借金は 膨れ上がっていく。そして気が付けば、自分たちが支配下に 置いていたはずの日本が、経済大国としてアメリカを脅かす 存在になっていた。 富裕層と貧困層の格差はますます広がり、今後、スプートニク 並みの大きな金融危機がアメリカを襲うかもしれないとの記述 は、まるでリーマンショックを予言したようだ。 アメリカ政治や自動車産業、メディアの興亡でアメリカを大いに 批判して来た著者だが、それはクロンカイトの言うような種類の 「愛国心」の発露なのだろうと感じた。 そして、21世紀を迎えたアメリカのあとを追うように、日本も 同じ道を歩んでいやしないかと感じた。 手持ちのハルバースタムの著作も少なくなって来た。事故で亡くなる ことがなければ、イラク戦争を題材にした作品を書き上げていたこと だろうに残念。 まだ手にしていない著作を古本屋で探そうっと。
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原著・翻訳とも1991年だが、改めて20年後の今、本書を読んでみると、アメリカも日本もどこで道を間違えてしまったのかと考えてしまう。 歴史に「もし」はないが、ソ連が崩壊し冷戦が”終結”したあの時期、いくつもの可能性と未来があったはずなのに、選んだ結果がこんなろくでもない世界だとは…。 本書には日本に関する記述も多々あるが、ちょっと持ち上げすぎじゃないかと思うところもある。すでに著者が亡くなられて久しいが、今の日本をみてどう思うか、是非聞いてみたいところである。
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内容(「BOOK」データベースより) 冷戦が終結してもなお覇権国の幻想にしがみつくアメリカ。経済大国としてその名を世界に知らしめながら、次の目標を失った日本。「次なる世紀」をわれわれはどう生きるか―。 目次 歴史の大転換 挫折したオーウェル的世界 期待と混迷の交錯する東欧 冷...
内容(「BOOK」データベースより) 冷戦が終結してもなお覇権国の幻想にしがみつくアメリカ。経済大国としてその名を世界に知らしめながら、次の目標を失った日本。「次なる世紀」をわれわれはどう生きるか―。 目次 歴史の大転換 挫折したオーウェル的世界 期待と混迷の交錯する東欧 冷戦のダイナミズム 「アメリカの世紀」の終焉 日本―経済大国の新たな定義 はびこる幻想・行くあてのない豊かさ 赤の広場に映し出されたアメリカの姿
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