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永遠のローマ 講談社学術文庫989
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永遠のローマ 講談社学術文庫989

弓削達【著】

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永遠のローマ 講談社学術文庫989

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1991/10/10
JAN 9784061589896

永遠のローマ

¥220

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

今も生きつづけるロー…

今も生きつづけるローマ文化を知ります。永遠なんてありえるものなんでしょうか

文庫OFF

2014/10/11

ローマ通史だと思って読み始めたが、違った。 ひとつは、ローマ亡きあとの中世の人々が、「永遠のローマ」という概念を取り返そうと取り組む精神史を描こうとしている。 またひとつは、勝者となったローマの理由や、帝国ローマの崩壊の理由を探るのでなく、大国ローマが頭の上を通り過ぎていくとき...

ローマ通史だと思って読み始めたが、違った。 ひとつは、ローマ亡きあとの中世の人々が、「永遠のローマ」という概念を取り返そうと取り組む精神史を描こうとしている。 またひとつは、勝者となったローマの理由や、帝国ローマの崩壊の理由を探るのでなく、大国ローマが頭の上を通り過ぎていくとき、その下で生き続けていく人々の日常を描こうとしている。 著者は、古代ローマ史をこれ一冊で卒業していくひとにも全容を理解してもらえることを意図したというが、切り口に偏りがある。さらに前半の通史自体、もう少し整理する余地があろうと思う。 いずれにしても、塩野ローマを読み続けた者としては、古代人類の到達した文明の輝きを評価しない筆致には、いささか反感を覚える。堕落が没落のひとつの理由という説を語るとき、筆者がキリスト教の側に近すぎるのではと感じる。 本書を読んだひとは、できれば他のローマ史も読んでほしいものである。

Posted by ブクログ

2008/11/19

ローマって何だろう。ルネッサンス時代が大好きなので、その頃のイタリア半島周辺や都市国家の興亡には興味も持っているのだが、その時代のローマはもはや輝いているとは言いがたいので、いまひとつ魅力を感じない都市なのだ。 しかし、かつては全ての道はローマに通じ、ローマ時代、ローマ神話、ロー...

ローマって何だろう。ルネッサンス時代が大好きなので、その頃のイタリア半島周辺や都市国家の興亡には興味も持っているのだが、その時代のローマはもはや輝いているとは言いがたいので、いまひとつ魅力を感じない都市なのだ。 しかし、かつては全ての道はローマに通じ、ローマ時代、ローマ神話、ローマ字……と、全てのものはローマに生まれ、ローマに帰すような時代があった。この本は「決して永遠ではなかった『永遠のローマ』」を、その成立から終焉までをコンパクトにまとめた一冊である。それだけだったら、ただの世界史の本で面白くないんだけど、歴史を追う1〜6章の後に、「7.ローマ人の内幕」と「8.ローマ人の生と死」という各章があって、そっちが何というかスキマ的な面白さがあるのだ。 「ローマ人の内幕」は、そのまんまの意味でローマ後期の性を含めた内輪な事情を赤裸々に書き出す。というか、ここ、ほとんど引用ばっかり。 美食に耽らんがために満腹になるとゲーゲー吐いて、また食べる――というのは、哲学者のセネカが書いたか何かで有名だが、これ、トイレ(みたいな場所)で吐くわけじゃないんだね。その場で、つまり宴会のテーブルで吐く。それをすかさず拭いて片付けるために女装の奴隷が控えていて、彼らは当然、それ以外の……えーと、ナニのお手伝いもする。ちょっと聞きかじっていた程度では想像も出来ないローマの頽廃ぶりが、ものが引用だけにリアルにリアルに迫ってくるので、これを読めば「そりゃあ、ローマ、滅びるわ」と納得がいく。マジで。 ちなみに、この章は見出し、小見出しのタイトルも凄いので是非見て欲しい。だって「舐めるだけで入れない」とか「とがった子宮の淫欲は」とか、これは学術書の見出しじゃないよ……。

Posted by ブクログ

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