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チベットの娘 リンチェン・ドルマ・タリンの自伝 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1991/06/10 |
JAN | 9784122018150 |
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チベットの娘
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いや〜、すごい本やった。 たぶんまた読み返す。 なんかもう膨大な内容が詰め込まれていて頭の中がパンクしそう。 前半では、チベットの貴族がいかに権力と富を持っていたか、チベットの貴族はどのように暮らしていたのか、非常によくわかる。 それから、「解放」後の中国の現実が、これまで(改...
いや〜、すごい本やった。 たぶんまた読み返す。 なんかもう膨大な内容が詰め込まれていて頭の中がパンクしそう。 前半では、チベットの貴族がいかに権力と富を持っていたか、チベットの貴族はどのように暮らしていたのか、非常によくわかる。 それから、「解放」後の中国の現実が、これまで(改革開放後の)中国映画で見てきた通りのものであることもよくわかる。 この人だけでなく、この人の血縁に当たる女性も、その理性的な聡明さ、確固とした自信と自立性、創造性にもとづく確かな行動力など、素晴らしい人間性が共通していて、わたしに深い印象を与えている。チベットの貴族の女性ってみんなこんなに自立してるの? 途中からこの本の内容は中国の侵略の様相を描き出す。 420ページに見えるツァロンの兄の長女セロン・クンサンの3月10日の行動、貴族の奥方たちが怯えて途方にくれる中、日頃は内気だったという彼女の勇敢な行動…。涙。 その後の後半の脱出行は臨場感あふれ、まるで映画を見ているみたい。チベットの女の人、強いわ。というか想像を絶する苦難…。 以前、知人のお世話になった人たちを訪ねて冬にラサを訪れたことがあった。あの時、わたしにショールをプレゼントしてくださった威厳のある貴族のおばちゃん、その人らしき名前が後ろの家系図に載っていた、違う人かもだけど。お元気にされているだろうか。 特に後半にはいたるところに仏教に対する思いが散りばめられていて、それも興味深い。 あと、354ページに8歳のチェツァン・リンポチェがちょろっと出てきます。 411ページ、ダドゥル・ナムギェルの娘たちって、今はデラドゥンの尼寺に暮らすあのお二人のことだよね? そして、この本を書かれたタリン・モーラ、ケルサン先生のインタビューに答える映像が残ってる彼女のことだよね? ラサの十二ヶ月の口述筆記を残してくれたあのチャムグショのことだよね?ちがったっけ? やっと読めた。 ずっと読みたかったこの本。 三浦先生ありがとうございます。
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