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狂雲われを過ぐ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:狂雲われを過ぐ.三条河原町の遭遇.秋霜の隼人 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1991/09/25 |
JAN | 9784101417042 |
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狂雲われを過ぐ
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狂雲われを過ぐ
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
短編3作品収録
狂雲われを過ぐ、三条河原町の遭遇、秋霜の隼人 短編3作品収録。 狂雲われを過ぐは赤根武人、三条河原町の遭遇は沖田総司と吉田稔麿、秋霜の隼人は大久保利通。 この作家らしい重厚な作品集。
長束
(あらすじ) 明治政府に反逆し、賊として処刑された者たちが、維新前夜の功績を評価されて次々と贈位されていく中で、奇兵隊三代目総官・赤根武人の名誉がついに回復されなかったのはなぜか。現代の法廷に、山県有朋、伊藤博文らを次々に冥界から証人として喚問し、著者の分身たる弁護人が維新史の暗...
(あらすじ) 明治政府に反逆し、賊として処刑された者たちが、維新前夜の功績を評価されて次々と贈位されていく中で、奇兵隊三代目総官・赤根武人の名誉がついに回復されなかったのはなぜか。現代の法廷に、山県有朋、伊藤博文らを次々に冥界から証人として喚問し、著者の分身たる弁護人が維新史の暗部に横たわる謎をえぐりだす表題作をはじめ、明治維新前後に材をとった力作3編を収録する。 (感想) ・狂雲われを過ぐ(★★☆☆☆) 赤根武人という長州人を知ることができたのは嬉しい。 どうやら、長州の維新史のなかでもかなり「まともな」考え方をもった 人物だったようだ。ただ、あの時代にまともであることが生き残る要因 でなかったことが残念なのですが。 この小説は架空の裁判というかたちで進行させることで彼がなぜ 後世に評価を得ることができないかを短い文章のなかで詳らかに しているが、この構成があまり好きではなかったので☆少な目に…。 ・三条河原町の遭遇(★★★☆☆) 何の円も所縁もなかったはずの吉田稔麿と沖田総司。 二人が歴史の風雲のなかで池田屋で剣を交え命を賭す。 二人の人生の軌跡を丁寧に描きながら最後のその瞬間までを 追っている。長州人・吉田稔麿と松陰の距離感などを知ることができた。 古川さんは地味目な長州人が好きなのかな。 よかった。 ・秋霜の隼人(★★★☆☆) 大久保利通と西郷隆盛の確執を描く。 司馬遼太郎「翔が如く」を読んでいるので物語はおおよそ知っていた通りだが、大久保利通の描き方が司馬さんとは少し違う。大久保さんが西郷さんに一方的に感じていた友情と妬みが感情を抑えた描き方をされており、興味深かった。
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「狂雲われを過ぐ」 赤根と高杉 「三条河原町の遭遇」 栄太郎と総司 「秋霜の隼人」 大久保と西郷 このコントラストがすごく素敵(赤根と山県、というよりも赤根と高杉のが好き)。 どれも秀逸ですが、個人的な好みで言えば「三条河原町~」が一番かな。 その「遭遇」した瞬間にぞくぞくした...
「狂雲われを過ぐ」 赤根と高杉 「三条河原町の遭遇」 栄太郎と総司 「秋霜の隼人」 大久保と西郷 このコントラストがすごく素敵(赤根と山県、というよりも赤根と高杉のが好き)。 どれも秀逸ですが、個人的な好みで言えば「三条河原町~」が一番かな。 その「遭遇」した瞬間にぞくぞくした!
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