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オモチャ箱・狂人遺書 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:母の上京.オモチャ箱.散る日本.水鳥亭由来.飛騨の顔.都会の中の弧島.中庸.砂丘の幻.狂人遺書.青い絨毯. 著書目録:p391~396 |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1990/02/10 |
JAN | 9784061960688 |
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オモチャ箱・狂人遺書
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図書館で借りて読みました。 この時代の作家さんの作品を読んで思うのは今、女性が手に職を持ち働ける環境があるのはすばらしいなあと言うことです。太宰さんとこも壇さんとこも奥さんは大変だったろうなあ…と。そりゃあ作品と現実は勿論違うのでしょうが金の無い、もしくはあるだけの金で自分と仲...
図書館で借りて読みました。 この時代の作家さんの作品を読んで思うのは今、女性が手に職を持ち働ける環境があるのはすばらしいなあと言うことです。太宰さんとこも壇さんとこも奥さんは大変だったろうなあ…と。そりゃあ作品と現実は勿論違うのでしょうが金の無い、もしくはあるだけの金で自分と仲間で呑んでしまい、家族に貧しい暮らしをさせていることを一人ひそかに悩みああ俺もかわいそうな男だ、と自己憐憫に浸っているような男に惚れているならそれはそれで良いですが最低限自分の生活と子供が居たら子供を守れる収入が女性側にあるというのはなんと心強いことだろうかと思うのです。 生活力の無い男性にほれ込む傍から見ると貧乏くじを引いた女性が居るのなら、女性の所為で貧乏くじを引く男性が居てもおかしくは無い。そんなことを都会の中の孤島を読んで思いました。
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表題作「オモチャ箱」は牧野信一と著者の交流、牧野文学の破滅を題材としている。 もう一つの表題作「狂人遺書」は、豊臣秀吉の最晩年を、独白というスタイルで描く。朝鮮出兵期の煩悶と自嘲と猜疑心を小西行長、甥の秀次、江戸大納言(家康)をからめて見事に描いた。ラストに向けて妄想を逞し...
表題作「オモチャ箱」は牧野信一と著者の交流、牧野文学の破滅を題材としている。 もう一つの表題作「狂人遺書」は、豊臣秀吉の最晩年を、独白というスタイルで描く。朝鮮出兵期の煩悶と自嘲と猜疑心を小西行長、甥の秀次、江戸大納言(家康)をからめて見事に描いた。ラストに向けて妄想を逞しくしていく主人公。主観が客観?している奇妙な感覚に囚われる。 その他も力作揃い。「青い絨毯」は芥川宅を死の家と看破。他「中庸」「母の上京」「散る日本」「水鳥亭由来」「飛騨の顔」「都会の中の孤島」「砂丘の幻」計10編。
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