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悪人礼賛 中野好夫エッセイ集 ちくま文庫
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悪人礼賛 中野好夫エッセイ集 ちくま文庫

中野好夫(著者), 安野光雅(編者)

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悪人礼賛 中野好夫エッセイ集 ちくま文庫

定価 ¥737

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1990/12/04
JAN 9784480025012

悪人礼賛

¥715

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2014/12/29

生きているだけで人間は幸せだ、という傲慢さは筆者にはない。筆者は悪人である。人間の善意や純情は信じていない。悪人が持つグラマーというべき法則を信じている。良心も、その人の総合的な体験からできるものだ、と考えている。そうであれば、無垢に人間の幸せを願う宗教にも懐疑的になるのだ。 氏...

生きているだけで人間は幸せだ、という傲慢さは筆者にはない。筆者は悪人である。人間の善意や純情は信じていない。悪人が持つグラマーというべき法則を信じている。良心も、その人の総合的な体験からできるものだ、と考えている。そうであれば、無垢に人間の幸せを願う宗教にも懐疑的になるのだ。 氏の根本には、戦争を生き延びたという体験がある。生きているだけでまるもうけなのだ。しかし、それですべてのことがなんでもいいどうでもいいという発想にはならない。人間存在は地球の大きな生命の流れの中の一部でしかないという認識がある。 つまるところ、謙虚なのだ。悪人を礼賛しつつも、それは他人との協働生活の中でお互いの利害を尊重するという思考であるし、その背景には人間は多様な生命のごく一部という考えがある。私、他人という二項対立的なスタンスから、生命全体というスケールで物事を見ている。近代合理主義的な思考から離れ、筆者のような思考を持てば、煩雑な人生の問題にも違う見方ができるのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2011/12/27

この味わいがたまらない。この人が教授のころ学生だったら、多幸だろうともぐりこんで、英文学の授業を受けたかったな。

Posted by ブクログ

2011/05/19

タイトルの項にしびれる。全体的にはだいぶマトモだったけど、敗戦後10年くらいのうちに書かれたものなので、民主主義、デマ、役人、などなどタイムリーなキーワードが出てきて面白かった。原子力、もちらりと。

Posted by ブクログ

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