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オーパ、オーパ!! アラスカ至上篇 コスタリカ篇 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1990/12/20 |
JAN | 9784087496697 |
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
アラスカの芳醇な生態系と海の幸。その味を女性に例えて表現している。 現代の新刊だったならフェ◯からクレームが来てSNSで炎上してしまいそうな… 開口健の徹底して形容詞を重ねる文章は唯一無二。作家の取材旅行に記者と料理人が同行するなんて出版不況が囁かれる今ではもう無理だろう。 今後...
アラスカの芳醇な生態系と海の幸。その味を女性に例えて表現している。 現代の新刊だったならフェ◯からクレームが来てSNSで炎上してしまいそうな… 開口健の徹底して形容詞を重ねる文章は唯一無二。作家の取材旅行に記者と料理人が同行するなんて出版不況が囁かれる今ではもう無理だろう。 今後生まれることは無いであろう作品。
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(2013.01.27読了)(2013.01.24拝借) 開高健の釣り紀行です。 カラー写真が入っているので、すぐ読めると思って取りかかったのですが、結構難儀しました。魚が釣れないときは、開高さんの筆も鈍り気味で、なんやうだうだぐずぐずと、読むほうもしんどくなってきます。 いった...
(2013.01.27読了)(2013.01.24拝借) 開高健の釣り紀行です。 カラー写真が入っているので、すぐ読めると思って取りかかったのですが、結構難儀しました。魚が釣れないときは、開高さんの筆も鈍り気味で、なんやうだうだぐずぐずと、読むほうもしんどくなってきます。 いったん魚がかかると、筆もはずんで躍動し、読んでる方もうれしくなってしまいます。 アラスカ至上篇は、「王様と私」。コスタリカ篇は、「雨にぬれても」。と題されています。 アラスカではサーモンを釣り、カリブー撃ちのおまけがついています。 コスタリカではターポン釣りです。ターポンは、釣りごたえはあるけど、食べるには適さない魚のようです。 ●女には釣れる(65頁) サケがきっと一度河面上がってきてボートを一瞥し、乗組んでいるメンバーを眺め、どれが女であるかを判別し、その竿と糸を見定め、それから河底へおりていってその糸のさきの鉤に食いつくのだ。そういうことをいちいちそっとやっているのだといいたくなるくらいに、女によくかかる。 ●知恵の哀しみ(94頁) 知らないでもいいことを知ったばかりに現世がつまらなくなることを〝知恵の哀しみ〟と申すのであるが、 ●キャビン・フィーヴァー(117頁) キャビン・フィーヴァーはアラスカやカナダなど、冬の長い北国で発生する発作であり、爆発である。雪と寒気に閉じ込められて5カ月、場所によっては6カ月、家にこもったきりで暮らしていると、抑圧がたまって暴発するのである。 いきなり斧をふるって妻や子を一人残らず惨殺したあげく自分は家から走り出して河へとびこんだり、ショット・ガンで一家皆殺しをやってから引き金を足の指でひいて自分の頭と顔を粉々にしたり……。 ●雨と晴れ(337頁) 昨日が革命前のロシア文学のように暗かったというなら、今日はナポリ民謡のように明朗だといいたい。 (2013年1月27日・記) (「BOOK」データベースより) かつて砂金掘師が狂奔したアラスカの河岸に、世界中の釣師が、巨大なキングサーモンを狙ってひしめく。小説家はバック・ペイン(背痛)をおして氷寒の生と死の円環の中に、輝く虚無となって立つ(アラスカ至上篇)。中米のジャングルの河面を銀色の巨体が破る。疲れを知らぬ河の主、ターポン。剛竿がしなり、リールが悲鳴をあげる―。小説家との長い長い格闘が始まった(コスタリカ篇)。
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中米旅行に向け、予習用の一冊。 怪しい大阪弁で始まる釣り旅のエピローグ、挫折、栄光のコスタリカ編。 この本に出合えたのは幸運だったと思います。 ラクティックアシッド(乳酸)が出た後はサケにこれを処理する肉体的能力はなく、釣ったサケを生かしてリリースする場合は勝負は長引かさない...
中米旅行に向け、予習用の一冊。 怪しい大阪弁で始まる釣り旅のエピローグ、挫折、栄光のコスタリカ編。 この本に出合えたのは幸運だったと思います。 ラクティックアシッド(乳酸)が出た後はサケにこれを処理する肉体的能力はなく、釣ったサケを生かしてリリースする場合は勝負は長引かさないこと、山で野生化した豚(丸焼き)とブッシュマスターという猛毒蛇(唐揚げ)、そして、驚いたことにイグアナが美味いということ、またウィスキー・ブロンコという密造酒は二日酔いのもとであり、万一ハマってしまったらノー・アイ・ナーダという歌をねだるとよい等々・・。 釣り客ならではの、実践的で、煙草やウィスキーのスモークが香る本質的なマナーを与えてくれたと感じました。
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