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詐欺師の楽園 種村季弘コレクション 6 河出文庫
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詐欺師の楽園 種村季弘コレクション 6 河出文庫

種村季弘(著者)

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詐欺師の楽園 種村季弘コレクション 6 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 1990/08/04
JAN 9784309402796

詐欺師の楽園

¥440

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2021/03/21

実際に被害にあった当時の人にとってはたまったものではなかっただろうが、あまりに壮大すぎてもはやトリック。 こんなことをする人(あるいは集団)がいるのかと唖然としてしまう。 あえて深く考えずに読むと良い本なのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2016/03/08

3/5 読了。 「私は世界祝祭図を書こうとして、この本を書きはじめた」と言う口上で幕を開けるのは、システムを手玉に取り笑い飛ばしては時代の徒花となって消えていった詐欺師たちの列伝。アビシニア皇帝一行に変装し英国海軍をコケにしたヴァージニア・ウルフの学友たち、あざやかな手わざを駆使...

3/5 読了。 「私は世界祝祭図を書こうとして、この本を書きはじめた」と言う口上で幕を開けるのは、システムを手玉に取り笑い飛ばしては時代の徒花となって消えていった詐欺師たちの列伝。アビシニア皇帝一行に変装し英国海軍をコケにしたヴァージニア・ウルフの学友たち、あざやかな手わざを駆使した女たらしの宝石泥棒マノレスコ、薔薇十字団員を装い老婦人の財産を狙ったカザノヴァ、時計職人の息子から令嬢たちのお気に入りにまで昇りつめ、果てにはフランス革命の引き金をひく劇作家になりおおせたボーマルシェ、奇跡的な癒しの力を持ちながら金と女に溺れたグレーニング、正規の原版から贋札を刷ったレイスなどなど、システムの外側からやって来て、よそ者ゆえに虚を突いて刹那の享楽を物にした"天才"たちの物語。 主に18世紀〜20世紀初頭(グレーニングは第二次大戦直後)の事件を扱い、通貨本位制の成立とそれに伴う狂乱の時代を軽妙に語る。種村さんの落語的な(べらんめえという意味ではなく、文章のリズムが)話しぶりを目の前で見るような楽しさがあった。 奇術師のロベール・ウーダンは詐欺師ではなく、天才的なマジシャンであり自動人形作者だったのだけど、「世界祝祭図」に是非とも加えたいと思うのも納得。高山先生もマジックという言葉は手品であると同時に呪術だった、と書いていたのを思い出した。完璧なマジシャンは魔術師を気取る"詐欺師"だということか。ウーダンの自動人形が現存していればなぁ。 河出版はエルンストの百頭女の一葉を反転させたカバーがとてもよい。

Posted by ブクログ

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