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対人恐怖 講談社現代新書981
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対人恐怖 講談社現代新書981

内沼幸雄(著者)

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対人恐怖 講談社現代新書981

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1990/01/20
JAN 9784061489813

対人恐怖

¥220

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2015/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河合隼雄の「母性社会日本の病理」を読んでいて、対人恐怖の三つの理念型―赤面恐怖、表情恐怖、視線恐怖―の中でも視線恐怖のほうが重症という記述を見て気になった。 赤面・表情恐怖はどちらも他者の視線による被害者意識であるが、視線恐怖は見ることによる加害者意識であるそうな。でもって多くは赤面→表情→視線という順で至るからというのが、重症ということの理由であるらしい。 ・カール・ヤスパースの説によれば神経症と精神病を分かつものは「了解可能・感情移入可能」、つまり「まあ、君の言うことはわかるよ」と言えるか言えないかであり、納得できる場合を神経症とした。 ・赤面恐怖とは赤面することのできない病。 赤面しないよう努力すればするほど、「赤面は恥辱の烙印という意味あいをふかめていく。」 ・〈対人恐怖は、恥ずかしがる事を以って、自らふがいないことと考え、恥ずかしがらないようにと苦心する「負けおしみ」の意地張り根性である。〉 〈対人恐怖の患者は、自ら小胆ではいけない、恥ずかしがってはならないと、頑張り虚勢を付けようとするために、恥をも恥とせず、却ってますます恥知らずとなる。〉 どちらも森田の言葉だが、「『負けおしみ』の意地張り根性」とはまさに江戸っ子の「いきとはり」の精神ではないのだろうか……とちょっと気になった。 ・「破戒的視野拡大現象」という言葉が気に入った。 視線が破壊力を持つことは、むしろ当たり前のことである。視ることは「あばきだす」こと……それは翻って視られること、すなわち「あばきだされること」を怖れる心とはおそらく不可分ではないだろう。 加害者意識のあることは倫理観の高さをあらわしているという言葉に慰められる。 ・〈ようするに患者は、折れそうで折れない、あるいは折れながら折れる気持ちをわかってほしい、といった中間形態、いうならば羞恥の姿を示せないのだ。そこには「間」の困惑の回避があるといってよい。裏をかえせば、「間」への著しい困惑表情がひそんでいるという意味になる。〉 対人恐怖の中核群のことや恥辱の構造についてもっと知りたかったのだが、他の拙著に誘導されるという……まあよくある商売法で、結論もうまくごまかされた感じがするし、対人恐怖概論という半端さは否めない。

Posted by ブクログ

2013/07/26

この本は実際に自分が対人恐怖でそれを克服したいとか、身近な人にそういった悩みを持っている人がいるので理解したいとか、将来は精神科医を考えている高校生とか、具体的な必要的動機がある人が読むべき本だと思いました。 雑学としてサラっと読んでみようかな…と言う気持ちならやめておきましょう...

この本は実際に自分が対人恐怖でそれを克服したいとか、身近な人にそういった悩みを持っている人がいるので理解したいとか、将来は精神科医を考えている高校生とか、具体的な必要的動機がある人が読むべき本だと思いました。 雑学としてサラっと読んでみようかな…と言う気持ちならやめておきましょう。 対人恐怖に特化した新書ですので…。

Posted by ブクログ

2012/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

症例とその解説、そして治療法がまんべんなく平易に書かれています。 普通の精神病理や神経症の解説書とちょっと違うのは、文学的・哲学的な背景について論じている点でしょうか。 僕自身も対人恐怖的な傾向というのはありますが、あまり意識していませんでした。 でもこの本を読んで、ああ自分もそのうちのひとつなんだなという自覚を得ました。 ただ、そこで「ああやっぱり自分は病気なんだ」と感じるか、「なんだ他の人も似たようなものなのか」と安心できるかは、人それぞれかも知れません。

Posted by ブクログ

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